新情報
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「三佐。ご報告が」
「どうした?」
「リスト内に載っている二人が何者かによって殺害されました」
「何!?口封じか?」
「そこはよく分かりません。ですので今別班が急遽向かっています」
「そうか。他には?」
「恐らく、今回の事件とは無関係だと思うのですが、リスト内にいる三人が地元衛兵と我々の追及によって自供しました。それに伴ってリストが大幅変更いたしました。私の手にあるリストが修正後です」
「・・・除外された奴もいれば、逆も然りか・・・。だが修正前よりかは格段に人数を絞れているな。この調子で絞って欲しいものだ。して?自供した者はさっきのリストには?」
「修正前にいた宮廷所属の二人です。なお自供であって自首した訳ではありませんので、刑罰が軽くなるという事はありません」
「そうか。何を吐いた?」
「具体的には、資金の流れや構成系統などですね。但しあの島国であった研究に関しては何も知らなかったそうなので、もしかしたらチンピラ系か、統括が違ったのか、その二択だと思います。私的には別統括だと思います。何しろ表向きの肩書が宮廷所属ですからね。こんなのがチンピラとか正直あり得ないとは私は思います」
「ま、でも何があるか分からない世の中だからな。その考えは頭の片隅にでも置いておこう。ただこうなるとちょっと証拠探しは難航するかもな・・・」
「と言いますと?」
「修正前と後のリストを見ると軽く偏りがあると分かる。その方よりはな?金だ。金が比較的ある者がこのリストに載っているんだ。但し勘違いしてはならんぞ。あくまでも比較的であって、潤沢ではないんだ。潤沢になるとこのリストからは消える。つまりだ。これを見る限り野望家が多いんだ。そんなの他も一緒だが、ここは特にだな。そして裏切りまたは意見が違うと邪魔ものを排除する。それが今回の事件だと俺は思う」
「つまり今回の殺人も関係が・・・」
「あると予想する。まあ、結果を聞かない限りは分からんがな。そして何故難儀になるかというと、こういうところほど護衛が多いんだ。いるではない。多いのだ」
「という事は・・・」
「ああ。そういう事だろうな。どこかの領主ならその領限定の衛兵がいるだろうし、商人とかなら民間の警備隊を引き連れているだろうよ」
「成程。抵抗される可能性があると?」
「そういう事だ」




