報告会
報告会
『各自に告ぐ。第一回の報告会を実施する。まずは調査隊。収穫あったか?』
『収穫は今のところなし。ただ手掛かりは些細なものではあるがその分の収穫は出来た。場所は分かりかねるが、あの魔物が出るときは必ずと言っていいほど何処かの魔力エネルギーが大量に消費されてあの魔物が出現される。原理も出どころも不明であるが、対魔物には効果はあるかと。但し期待薄ではある、のが現在の状況である』
『了解した。次に聞き込み調査班はどうだ?』
『こっちも残念ながら総一致で収穫無しだ。手がかりも無しだ』
『了解だ。これは難航しそうだな・・・。治療班で何か分かったことはあるか?』
『『(シーーーーン・・・・)』』
『・・・まさかの無しか・・・』
『いや。ちょっと待ってくれ』
『?どうした?』
『関係あるかは分からんが良いか?』
『聞こう』
『俺達の現在地を各モニターに送る。俺達がいるところから約1600キロ東に行ったところにそこそこ大きな島国が存在する。その中の私営研究所が二か月前に何かの研究で暴走。現在は衛兵によって閉鎖、監視まで当たっている。関係あるかは分からんが、初めてあの魔物が目撃された日からおおよその逆算で計算が合う事が判明した』
『本当か!?ならそれは手掛かりとして使えそうだな・・・。詳しい地名とかは?』
『そこまでは・・・ただあの島国のどこかに閉鎖された私営研究所がある筈。目印として使えるかは分からんが、そこは附属として傭兵があるそうだ』
『何故附属として傭兵なんだ?まあいい。調査隊、割ける人数でその島国に向かい、附属研究所または附属傭兵を探し出せ』
『了解』
『治療にあたっている者は交代が来たら島国に程近い班は向かえ。遠いものは現状待機で頼む』
『『了解』』
『以上』




