アレクサス。世界に飛び回る準備をする 2
アレクサス。世界に飛び回る準備をする 2
「ライゼン。来週から暫く俺は別星に行くから、暫くは手助けが出来ん。その間は一人で頼む」
「・・・来週からか・・・。期間は?」
「期間は不明。災害救助に正体不明の魔物の調査及び殲滅だからな。全て解決しないと帰ってこれないと思えば良い」
「ま、任務だからな。仕方ない。ところであんたがいない期間は誰が俺のフラストレーション発散をしてくれるんだ?」
「そこは知らん。常識範囲内で誰かと喧嘩でもしてきたらどうだ?または隠れ家にいるお仲間さんとやり合うとか」
「喧嘩はいつでも売買しているしやってはいるが、最近は喧嘩が弱いものばっかで誰も相手にならないし、上司に喧嘩吹っ掛けるのも気が引けるしな・・・。いや、こっちに来た当時は発散に付き合ってくれたが、最近では仕事量が増大しているらしくって、中々俺の発散に付き合ってくれないんだ。だから同じ世代である意味同じ仕事仲間のアレクサスが相手してくれたが・・・今回は分からんな」
「それを言っても任務だからな。どうしようもないぞ」
「まあな。分かった。自分でどうにかするさ」
「そうしてくれ」
「すまんなメルカイナ。ちょっとした所用で暫く学園にはいないから、ちょっとの間あいつらを頼む」
「・・・・」
「?お~い」
「・・・それは本当ですの!!!」
「おお~。耳を塞いでおいて正解だったな。ああ本当だ」
「所要って何ですの!?時間は掛かるのですの!?」
「まあ、予想は一ヶ月くらいかな?あくまでも予想でな」
「そんなに掛かるのですの・・・私達のクラスでアレクサスより優れているのはいませんのに」
「別にちょっとの間、俺がいなくてもどうにかなるだろ?」
「・・・分かりませんわ。なるかもしれませんがならないこともあることを忘れてはなりませんことよ?」
「?平気だろ。俺がいない間のクラスは頼むぞ。勿論冒険者パーティーもな」
「しれっと無理やりな課題を課せましたわね!?」
「大丈夫だろ?これくらい出来るようにならんとな」
「・・・仕方ありませんわね・・・。早めに戻ってくださいな。あんまり長引かせますと私達拗ねますわ」
「・・・拗ねるだけなんだ。まあいい。分かった。では」
「いってらっしゃい」




