アレクサス。世界に飛び回る準備をする
アレクサス。世界に飛び回る準備をする
アレクサスはお休みとして基地に戻っていた時、急遽上官の一佐から呼び出されていた。
「お休みのところ申し訳ないなアレクサス一士」
「それは構いません。それより今回はどうかされましたか?」
「先日、とある星が正体不明の魔物に遭遇して壊滅的な被害が出て、急遽我々に応援要請をしたのは記憶に新しいな?」
「はい。何とか国民や領民の被害は最小限に抑えて死亡者は無しと聞いています。ですが対応した部隊が壊滅的な被害が出たと」
「そうだ。しかも正体不明の魔物は応援要請した国のみならず、その星各地に広がっている。どれも脅威で手が回らないまで来ている。そして脅威が去った後も難民や災害が出てきている。国もこれ以上数は割けれないという事で、我々に救助要請を出してきた。そこで俺達の出番という訳だ」
「成程。今回の任務内容は何になりますか?」
「アレクサスの所属している青少年課はその星各地にいる20歳未満の未成年を保護及び治療、そして調査課と共に各地に出現する正体不明の魔物の調査、特定、そして出来るなら殲滅せよ」
「結構やること多めですね。一つ質問ですが、確かこの世界の成人年齢は15歳?ですよね?何故です?」
「簡単な話だ。上がわざわざ分ける理由が分からないと」
「分けるって、例えばこの世界なら15歳が成人。別世界なら18歳のところを分けるのは面倒だから日本基準の20歳に合わせる、と。そういう事ですか?」
「正解だ。なので『俺は成人なのに何故未成年として扱われるんだ!?』となるかもしれんが、そこは何とかしてくれ」
「何とかって・・・。まあ良いでしょう。因みに出動までの時間はどれくらいですか?」
「一週間だな」
「まあそれくらいあればなんとかなります。分かりました。ところで青少年課は全員出撃ですか?」
「一応ほぼ全員出動だが?どうかした?」
「いえ何でもありません。ただ単に会うのが久しぶりなので向こうは俺のことを覚えているのか?と思っただけです」
「そうか。別に気にしなくても良いような気がするが、同僚に久しぶりに会うのだからな。そりゃ思うわな」
「そういう事です。では準備してまいります。一週間後の午前くらいにこちらに戻ります」
「ああ。よろしく頼む」




