北海道在住田舎民より
私は北海道○○市に住む小説投稿が趣味の変わり者だ。
9日6時30分頃に起きた地震による停電の影響が現在に至っても続いている。
電気会社によれば半分以上が復旧したそうだ。しかし、私の住む家は停電真っ只中である。
いつも、思うが、私の住む地域はなぜこんなに不遇なんだ。
まぁ、大方田舎なのが原因なのだが、それにしたって都会は優遇されすぎてはいないか?
昨日、古いスマホに搭載されていたワンセグなるものでニュースを見たが、札幌は既に半分以上復旧していた。
まったく、おかしいじゃないか。いや、まぁ、たしかに都会には重要な役割を持つ施設がいくつもあるのは分かるが──。
いや、ここでそんな自分勝手なことを言ってしまうのはマナーが悪いだろう。ここで反省して話を終えるとする。
さて、そんなわけで私は暗闇の夜を1度乗り越えあと数時間で2度目の暗闇の夜に突入するわけだ。
こうして文字を打っている内も時折窓から外を眺める。
これはここ最近の癖になってしまった行動のひとつだ。この時間帯になるとどうしても屋内だと少し薄暗くなってしまう。そんな中窓の外に目を向けるとそこにはある程度の明かりを提供してくれる太陽があるのだ。
現代に染まりきった私にとって明かりというのは常になければ怖いものになっているようだ。
また、スマホの充電の確認も最近は増えた。停電であるために充電する手段が少なく、それにもかかわらず私は多少の依存をしているため、スマホの充電の減りが早いのだ。その度に自宅の親の車を使ったりして充電する。
その間にスマホが取られないかとか、ガソリンがなくなったらどうしようだとかいう無駄な考えが頭に浮かび落ち着けない。
ここまで、書いて気づいたのだが、私は現実の物事を書くのが苦手なようだ。
稚拙な文章ですまない。これでも必死に書いているのだが、どうやら私には多少の動揺と不安があるようである。
それもこれも、全てはこれまでのセオリーで行けば今日の午後中に本震が来るらしいという噂があるらしいためだ。
東北や熊本?もそうであったらしい。私は知らない。
さて、こうしているうちに部屋が暗くなってきた。現在の時刻は16時48分。もうそろそろ日が暮れてくる頃だ。
夜になり、晴れれば空には一面の星空が彩ることになるだろう。
どこかのツイートでも言っていたが北海道民は停電した10分後には空をみて綺麗だと言ったそうだ。かく言う私もその北海道民のひとりである。
しかし、仕方あるまい。本当に綺麗だったのだから。どうせなら良いカメラで写真の1枚でも撮っておけば良かったが、残念なことに私はカメラを持っていなかった。スマホで撮っても暗闇が写るのみであったので諦めてしまった。
夜は大きなロウソクがあったのでそれに火をつけて生活している。存外ロウソクの火は明るく、それ1本あればリビングは薄暗くとも生活するには十分な明かりが確保できるのだから驚きである。
さて、さらに時間が経過した。現在時刻は55分。遅筆ですまない。
半分以上実況になってきたこの小説だが、これは私がもしこれから死ぬかもしれない時の遺書のようなものである。いや、それはさすがに大袈裟か。そうだな、これは私が生きていたことを証明するための『生存報告』であるとしよう。
私が北海道に住み、地震にあったという証明にしよう。
しかし、あれだな。ついさっきこれまでの小説を読み返したが、とても読みやすい小説ではないな。
いや、仕方が無いのだが、しかし、これは酷すぎる。
どうすればいいのかは全くわからないがどうにも出来なさそうなので諦めるとする。ん?いま日本語がおかしかったな。まぁ、いいだろう。そういうこともある。諦めは大切だとどこかのお偉いさんが言っていた気がしたい。
さて、そんなわけでこの『生存報告』はおしまいである。
次に投稿できるのがいつになるかはわからないが、それまで読者の皆様には別れを告げるとする。
では、みなさん。また逢う日まで。