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歩みの過去  作者: んやな
18/32

幸福

また!1件増えてる!!ブックマーク!

うれしすぎて、スクショしちゃいました。


でも、今回はまた短いです……

どうしても、今回はここで切りたかったのですみません。


これからも応援よろしくお願いします。


俺たちは、飯を食って今は二人で俺の部屋で休んでいる。


「アスタル今まだ、街にいると思うか?」


「……多分、いない……」


「だよな、街で働いてるならわざわざ、部屋出ていくなんて言わないよな」


「…………」


「…………」


俺たちの間には、自然と沈黙が流れてしまう。


こんな時気を効かせてくれるアスタルはいない。

本当にどこで何してんだ、アスタル……



--アスタルside--


僕は、死にたいって思ってから、どれくらい経ったのかな?


「チッ!おとなしくしろよ」


そう言われた後、裸でいる僕の頭から水の魔術が降って来る。


「ヒュッ…………ヒュッ…………」


僕が奇声を上げるたびに、潰された喉はただの空気を通す筒になっていた。

あの頃の僕は、思い返すと自分で気づく程おかしかったな。


「あばれんなよ!」


男が醜悪な笑みを浮かべたと同時に、僕に火の魔術が飛んでくる。


「よし、これで清掃終了!じゃあもうすぐショーだから、また準備で来るから、楽しみに待ってろよ」


楽しそうな表情で男はテントから去っていく。

何度も受けた火の魔術で、火傷まみれになった体を僕は見下ろす。


「ヒュッ………ヒュッ………」


改めて見ると、僕の体ひどいな、この傷は僕の気が狂ってた時にもらったやつか。

今程、痛みがあるのが当たり前の生活じゃなかったから、痛かったな。


「ヒュッ……ヒュッ………」


そうそう、確か男がキレて切られて、その傷口を溶かして、溶けた皮膚でくっつけたんだったっけ?

痛かったなぁ……もうその感覚はわからないけど。

なんで、僕は狂ってたのかな、もったいないな。


「ヒュッ……ヒュッ……」


やられるたびに、こんなに憎悪が膨らむのに。

頭の中で何度も、殺せるのに。

本当にもったいない時間だったな。


「ヒュッ…ヒュッ…」


今日はどうやって、殺そうかな。

あいつの目を切った後に、溶かしてくっつけるのはどうかな?

死ぬかな?死なないよね?人って簡単に死ねないし。


「ヒュッ、ヒュッ…」


ああでも、皮を全部剥ぐのもいいかも、それで溶かしてくっつけるのも、面白そう!

女のほうは、胸切った後に、それを魔物に食わせるのもいいなぁ、それを見ている女を想像するだけで、ゾクゾクする。


「ヒュッ、ヒュッ、」


あぁ、すごい楽しいな!

なんで僕は、狂ってたんだろう?

すっごくたのしいのに、いっぱい殺せるのに。


「ヒュッ、ヒュッ」


団長は最後だよねやっぱり、少しずつ体の一部を切り刻んで、燃やして行くのはどうかな?

楽しいよね?楽しそう!

自分の体が、この世界から少しずつ無くなっていく時、団長どんな顔かな。


「ヒュッヒュッ」


両腕治らないかな、治ったらいっぱいいっぱい殺せるのに。

あぁでも駄目だ、人って一回しか死ねないんだった、忘れてた。

どうしようかな?


「ヒュヒュッ」


そうだ、そうなったら、クライスとかギルドマスターとかいるじゃん。

いっぱいいる!そうだ!死んでもいい人いっぱいいるじゃん!

学園にだって、いっぱい人いたよ!全部死んでもいいよね!


「ヒュヒュ」


そうだ、みんな殺してみよ!

あぁ、楽しい。

楽しい楽しい楽しいたのしいタノシイな。


「ヒュヒュヒュ!」


笑いが止まらないよ。


「ヒュヒュヒュヒュ!」


どうしよう、ギルドマスターにクライスに、あぁ誰から殺そうか。

楽しすぎて、楽しすぎて、何度も殺せちゃうよ。

何度も何度も何度も何度も何度も。


「ヒュヒュヒュヒュヒュヒュ!!」










あぁ、本当に正気に戻ってよかった。














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