幸福
また!1件増えてる!!ブックマーク!
うれしすぎて、スクショしちゃいました。
でも、今回はまた短いです……
どうしても、今回はここで切りたかったのですみません。
これからも応援よろしくお願いします。
俺たちは、飯を食って今は二人で俺の部屋で休んでいる。
「アスタル今まだ、街にいると思うか?」
「……多分、いない……」
「だよな、街で働いてるならわざわざ、部屋出ていくなんて言わないよな」
「…………」
「…………」
俺たちの間には、自然と沈黙が流れてしまう。
こんな時気を効かせてくれるアスタルはいない。
本当にどこで何してんだ、アスタル……
--アスタルside--
僕は、死にたいって思ってから、どれくらい経ったのかな?
「チッ!おとなしくしろよ」
そう言われた後、裸でいる僕の頭から水の魔術が降って来る。
「ヒュッ…………ヒュッ…………」
僕が奇声を上げるたびに、潰された喉はただの空気を通す筒になっていた。
あの頃の僕は、思い返すと自分で気づく程おかしかったな。
「あばれんなよ!」
男が醜悪な笑みを浮かべたと同時に、僕に火の魔術が飛んでくる。
「よし、これで清掃終了!じゃあもうすぐショーだから、また準備で来るから、楽しみに待ってろよ」
楽しそうな表情で男はテントから去っていく。
何度も受けた火の魔術で、火傷まみれになった体を僕は見下ろす。
「ヒュッ………ヒュッ………」
改めて見ると、僕の体ひどいな、この傷は僕の気が狂ってた時にもらったやつか。
今程、痛みがあるのが当たり前の生活じゃなかったから、痛かったな。
「ヒュッ……ヒュッ………」
そうそう、確か男がキレて切られて、その傷口を溶かして、溶けた皮膚でくっつけたんだったっけ?
痛かったなぁ……もうその感覚はわからないけど。
なんで、僕は狂ってたのかな、もったいないな。
「ヒュッ……ヒュッ……」
やられるたびに、こんなに憎悪が膨らむのに。
頭の中で何度も、殺せるのに。
本当にもったいない時間だったな。
「ヒュッ…ヒュッ…」
今日はどうやって、殺そうかな。
あいつの目を切った後に、溶かしてくっつけるのはどうかな?
死ぬかな?死なないよね?人って簡単に死ねないし。
「ヒュッ、ヒュッ…」
ああでも、皮を全部剥ぐのもいいかも、それで溶かしてくっつけるのも、面白そう!
女のほうは、胸切った後に、それを魔物に食わせるのもいいなぁ、それを見ている女を想像するだけで、ゾクゾクする。
「ヒュッ、ヒュッ、」
あぁ、すごい楽しいな!
なんで僕は、狂ってたんだろう?
すっごくたのしいのに、いっぱい殺せるのに。
「ヒュッ、ヒュッ」
団長は最後だよねやっぱり、少しずつ体の一部を切り刻んで、燃やして行くのはどうかな?
楽しいよね?楽しそう!
自分の体が、この世界から少しずつ無くなっていく時、団長どんな顔かな。
「ヒュッヒュッ」
両腕治らないかな、治ったらいっぱいいっぱい殺せるのに。
あぁでも駄目だ、人って一回しか死ねないんだった、忘れてた。
どうしようかな?
「ヒュヒュッ」
そうだ、そうなったら、クライスとかギルドマスターとかいるじゃん。
いっぱいいる!そうだ!死んでもいい人いっぱいいるじゃん!
学園にだって、いっぱい人いたよ!全部死んでもいいよね!
「ヒュヒュ」
そうだ、みんな殺してみよ!
あぁ、楽しい。
楽しい楽しい楽しいたのしいタノシイな。
「ヒュヒュヒュ!」
笑いが止まらないよ。
「ヒュヒュヒュヒュ!」
どうしよう、ギルドマスターにクライスに、あぁ誰から殺そうか。
楽しすぎて、楽しすぎて、何度も殺せちゃうよ。
何度も何度も何度も何度も何度も。
「ヒュヒュヒュヒュヒュヒュ!!」
あぁ、本当に正気に戻ってよかった。




