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隣の花は赤い  作者: メガセリオン
起きた
4/23

自分の家への訪問

まずは服を着替える。少なくとも、寝間着のまま外出する人は男性の場合でも稀だからな。萱間志穂の部屋の箪笥から、適当な上着とジーンズと靴下を見繕ってベッドの上に置く。寝間着を脱ぐ前に、朝にシャワーを浴びる習慣が萱間志穂にあるかもしれない、という可能性が脳裏を掠めたが、大胸筋サポーターの着脱に四苦八苦する暇など無いので、キューティクルには犠牲になって貰う。脱いだ寝間着を畳んでベッドの横に置いて、上着から順番に着ていく。ジーンズが少々きつい気がするが、運動に支障をきたす程ではない。

次は化粧だ。どういう事なのかよく分からないが、女性にとって化粧を全くせずに外出することは、自殺行為に等しいと友人の誰かが言っていたのを覚えている。生死に関わると言わしめる程なのだから、非常に重要なことだろう。欠かすわけにはいかない。

この部屋には化粧台は無く、先程の探索でも化粧品は一切見つからなかったので、洗面所に向かった。すると幸運なことに、洗面台に化粧品の類は七種類しかなかった。これならば、俺でもやり方がわかる。化粧下地を作ってから、ファンデーションとマスカラを塗って、髪を櫛で梳かして終わりだ。その前に歯を磨いておこう。

さて、化粧を済ませたらハンドバッグを持って出発だ。窓の外を見ると、数多くの高層ビルに紛れて駅らしき建造物が遠くに見える。おそらくここから最寄りの駅だ。マンションから出たらあの駅を目指して歩くとしよう。


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