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隣の花は赤い  作者: メガセリオン
起きた
14/23

謎の日常の始まり

 塔野さんが買い出しに行った後、私は洋服を着替えて塔野さんの帰りを待っていた。下着はすごく迷ったけど、着替えないことに決めた。ちなみに塔野さんはトランクス派だった……。

 八時を過ぎた頃に塔野さんはすごく大きなレジ袋を持って帰ってきた。今日の分の食べ物と一週間分の非常食を買ってきたんだって。流石に買い過ぎのような……。

 8時半頃に塔野さんと朝ご飯(コンビニの弁当)を食べた。私はいつもこのぐらいの時間に食べるんだけど、塔野さんはもっと早い時間に食べてるみたいだ。朝ご飯を食べ終わった後に、体が入れ替わった私たちの生活をどうするかを12時になるまで話し合った。

 電気代の払い方とか、お風呂の時どうするかとか、細かいことから大切なことまで色んなことを、紙に書かないと覚えきれないくらい話し合ったけど、その中でも、塔野さんがこれは絶対に守ってほしいって言ってたことがあった。一つ目、お金は決められた一つの口座からしか下ろしてはいけない。、普通預金口座とか当座預金口座とか証券口座とか、ややこしいけどとにかく口座を複数持ってるらしくて、何個かに分けて開設してる普通預金の口座の内、一つからしかお金を下ろしちゃいけないってことみたい。逆に、その口座のお金はいくらでも使っていいってことみたいなんだけど……預金通帳に8000000とか書いてある……こんな大金自由に使っていいのかな……? 使い切ってもいいって言われても絶対に使い切れないけど、とりあえずお金の心配はしなくていいみたい。

 二つ目、塔野さんの部屋には、塔野さんと私以外誰も入れてはいけない。私の部屋には誰を入れても構わないけど、塔野さんの部屋にはアパートの大家さんや水道の工事の人も含めて、誰一人として入れてはいけないらしい。どうしても中に入って貰わなきゃいけない時は、必ず塔野さん自身が立ち会って大丈夫かどうか確認してから中に入れること。

 仕事も今は特に何もやってないから、これを守っていれば、何をしてもいいし、何もしなくてもいいって塔野さんは言ってた。でも、ここまで自由だと逆に不安だなあ……。

 12時になってから、私と塔野さんは買ってきた食べ物を半分持って私のマンションに移動した。家に戻った私は塔野さんに家の家具とか家電の使い方を説明した。塔野さんは大体のことはわかってたみたいで……というかエアコンの使い方とかは塔野さんの方が詳しかった。

 そして、今は塔野さんに私の部屋を紹介するところ。

「さて、一通り見て回ったが、やはり君から見てもこの家には異変を感じないんだな?」

「はい。別に変なものが置いてあったりはしなかったですよ」

「チッ、この事件の証拠は結局入れ替えられた俺達の体だけか……」

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