ロマンチック・スターズ
「うわぁ、きれーい」
私は、今、天の川を観に、科学館に、密かに想いを寄せる人と来ている。
私は星夜織乃。
星夜財閥のトップ、星夜聖太郎の一人娘。
なんでも完璧にこなす、天才ともてはやされ、家庭教師と習い事に自由を奪われた高校生。
部活も禁止。無論、無断の外出なんてもってのほか。
登下校もリムジンでする。
つまるところ、困ることのない不自由な生活をしている。唯一の自由は毎月7日。
友達はすぐにできるのだが、それ以上はない。
そんな私に、それ以上の唯一の光がある。
それが、ここに来た密かに想いを寄せる、天鴉財閥の御曹司、天鴉彦典。
私達はお互いに同じように自由を奪われ、唯一の自由を共に過ごしている。
お互い、同じ境遇の異性に惹かれたのだろう。
家族も、昔は争っていたらしいが、現在はとても仲が良く、合併するのでは?
と思うぐらいだ。
「あそこに短冊と笹があるよ?願い事書きに行こうよ」
「ああ、行こうか。ところで、どんな願い事を書くの?」
「んー?秘密ー」
「えー、教えてよ」
「後で短冊みればいいじゃん。」
「それは野暮ったいじゃん。願いは知らないからロマンがあるんだよ。」
「そーだよねー…えへへ」
「?…どうしたの?」
「ううん、なんでもない。」
「ホントに?」
「ホントだよー」
「そう、ならいいんだけど。」
はたからみれば、普通にラブラブのカップルだろう。
しかし、私達はまだ付き合ってはいない。
「よーし、書けたー?」
「うん、書けたよー」
「それじゃあ飾りに行こうか。」
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2人は飾って、かえっていった。
『彦典君と付き合えますように』
『織乃さんが幸せになりますように』
この二つの願いが書かれた短冊を笹に残して---




