始まりの街
初めて書かせていただきます。
ただのクラスの子の観察日記です。
名前、その他、いろいろと弄っています。
こんなもん読めるかーとちゃぶ台ひっくり返したくなるかたは
れっつ ゆー たーん!
ストレスでハゲてしまわないよう、お気をつけください。
それでは^^
まきなちゃん
まきなちゃんは極々普通の子だ。
いつも困ったような顔で笑っている。
私のクラスは平均的な子の集まったクラスなのだけど
彼女はその中でも普通な子だった。
そんな普通の子に興味のない私としては
彼女に興味なんてなかった。
まきなちゃんはクラスで4人組で行動している。
放課後は他のクラスの子と自習していて
腕を組んでコンビニに行っている姿をたまに見かける。
ある日、私がたまたま自習場所を変えたとき
彼女とその友達3人がいた。
まきなちゃんだ。
声をかけようと思って近づくと話し声が聞こえてきた。
「でもさ、ネコ(まきなちゃんのあだ名)って本当にエグイよね」
「はい~? まきな様ほど人畜無害な人いないっしょ。
もう、毒にも薬にもならないようなサラッサラした人やし★」
「……はっ、笑わせんな」
「うわぁ、失礼なっ。まきな性格悪くないもんね。
好き嫌いがハッキリしてるだけだもんね(キラッ」
私は耳を疑った。
え、これを話しているのは本当に彼女?
副音声とかじゃなくて?
まきなちゃんとはたまにお話しする。
話しかけると、ふにゃりと笑って
「んー? 私はねぇ、これが好きだなぁ」
なんて返してくれる。
間違えたってこんな風に話す人ではない。
てかまきなちゃんって、自分のこと名前で呼ぶの?!
びっくりして固まっていくと話はつづいていった。
「うん、ネコは確かに劇物よね」
「いやいや、水的な存在でしょ?」
「あれよね、基本的には毒なんだけど
ミリグラム単位で計れば薬みたいな」
「「「あー…」」」
「…あのね、拗ねるよ?!」
「じゃぁ、○○(クラスの男子)についてなんか言ってみてよ」
「…え、クズについて?
うーんとねぇ」
「既に毒吐いてる(笑)」
「うそっ。どこが」
「クズって…(笑)」
「いやいや(笑) 事実は毒って言わないよ」
「いやだ、この人えげつないわ」
…え。
まきなちゃんから人の悪口を始めて聞いた。
こんなテンポよく話す人だっけ。
ドッキリカメラとか出てくるなら、今なんだけど。
しかも彼女って○○のこと嫌いだったの?
そんなそぶりなんて、全然なかったのに!
影からそっと彼女をのぞくと
生き生きとした顔で話していた。
あぁ、これは素だわ。
顔を見ると妙に納得した。
普段の彼女の顔は
穏やかなんだけど、どこか生気がなかった。
きっとそれがつくった顔ということなんだろう。
そう、そしてその日から私の
まきなちゃん観察日記が始まった。