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ソレデモ雨ハ降ル  作者: 和乃 椛
1/1

日常という名の

 私は神様が好きだ。

 神様はみんなを幸せにしてくれる、そんな存在だからだ。みんな平等で公平で分け隔てなく扱ってくれる。

―――――――――――――――――――――――

 「おはよー!」

 朝から溢れんばかりの元気が取り柄な私は、今日の一日を始める。何ひとつ昨日と同じじゃない、だけど何ひとつ昨日と違わない、そんな一日を。

 「今日は早起きだねぇ」

 そう言ってパパは優しく、暖かい笑顔で出迎えてくれる。

 「いつもこれくらい早いと嬉しいんだけれどね。」

 こんな小言を言ってくるママもいる。朝はまだまだ冷えるし、眠たいんだからしょうがないじゃん...と言いたくなるが、ママには毎朝そのせいで迷惑かけてるし強く言えない為、あはは...と言葉を濁す。

 ナミラ家の毎日(日常)が始まる。

 ナノハ(わたし)はいわゆる冒険者と言われるヤツだ。今日も愛している相棒であり愛棒の殲滅剣槍(アナイアレイション)をくるくると回しながら日課である鍛錬を行う。自慢では無いけど、実は凄腕冒険者として結構有名なんだよね。槍の扱いなら右に出る者はいないとか言われてたり言われてなかったり。そんな私は、身長の2倍近くある長めの剣槍と言われる、斬撃も刺突もできる槍を得意としている。できることは多いけど、その分斬るのにも突くのにもどっちにも特化してるとは言えないから扱うのは難しいんだとか。

 閑話休題。私は急ぎの任務がない限り、朝は鍛錬、昼に任務という名の仕事、夜には家に帰り、ちょっとした家事を手伝いながら家族と過ごす。こんなごく普通の生活をしている。昼の任務は2人の仲間(メンバー)と一緒に活動しているが、どうやら今日は2人とも外せない用事があるんだとか。なんてったって今日は私の誕生日!大方このため何かしてくれるのかな?と期待を抱きつつ、鍛錬を終える。もう昼過ぎだ。私も今日は任務をおサボりして早めに家に帰ってゆっくり今日という日を堪能しようじゃないか。


 …日常が待っているはずだった。

「...は?」

 ちょっと特別な誕生日(一日)が、暖かい日常が、優しい両親が、待っていたはずだった。

 そこにあるのは首だけになった両親が、笑顔が無くなった両親の顔が、律儀に机の上に2つ並べて立てられていた。現場にはもう2人の影が。紛れもない仲間(メンバー)である。2人は、手に剣と魔導書を持っていて、それはつまり、片方は剣士、もう片方は魔法使いであることを表していて...

―何を考えているんだ?―

「何してるの...?」

 聞かなくてもわかることである。剣には血が付いている。つまりそういうことなのだろう。理解が追いついた頃には、2人はどこかに消えていた。目を一瞬合わせた。その時に何らかの魔法を使ったのだろう。

「...え?」

 私は泣くことも出来ず、ただ廃人のように、無機物のように、何もすることなく、何も考えることなく、寝ることもなく、その場に丸2日、ただ呆然と思考を放棄して立ち尽くすのであった...


 意識が戻ってから、思考が回ってきた3日目で涙を流した。殺意も湧いた。そしてなにより自分が許せなかった。何も両親にしてやれてないじゃないか!

 外を見ると雨が降っていた...


―私は神が嫌いだ。

 神は悪戯に不幸を振り撒く。そんな存在だからだ。不公平で不平等で、人の事を弄ぶからだ。

...いや、神なんて存在しないのかもしれない。

こんな時にも神なんて実在するか分からないものに頼るなんて、人間は愚かなのかもしれない。―



この狂った世界を

この狂っタ世界ヲ

コノ狂ッタ世界ヲ

コノクルッタセカイヲ

このくるったせかいを


ぜんぶぜんぶこわしてやるぜんぶぜんぶせんめつしてやる


全部全部殺してやる。

 皆様、はじめまして。

 私は、和乃 椛と書きまして、わの いろは と言うものです。

 今回小説家になろう、ひいては小説を書くのが初めての試みのため、拙い表現や矛盾点、出来の悪さなどなど、色々浮きでてくるところもあると思いますが、何卒、暖かい目で見守ってもらえれば幸いです。

 また、割と思いつきで始めてしまったので更新頻度はかなり怪しいです。不定期どころか失踪の可能性もありますのでご了承ください。そうならないように頑張ります。

 とは言っても、私生活が忙しいので更新頻度はいずれにせよ激遅になると思います。ゆっくり心待ちにしていただければ大変幸いです!

 まだ本文を読んでいない方は楽しんで頂けることを願ってます!そして読んだ方は楽しんでいただけたでしょうか!ぜひ感想等をどしどし送ってくださいませ!それらは大変励みになります!

 私からは以上です!これからもよろしくお願いします!

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