第七章
俺はうなされていたらしい。
俺が横になり、寝てから一時間後急にうなされ始めたと言う姫様がいる。
しかし、そのうなされていた原因の夢らしきモノは懸命に覚えている。
「あっ、あの、どうしたんですか?」
姫様が聞く。
「……、ん?、あっあぁ、ごめん。何でもない……よ……」
何故だか気分が悪い。しかし、そんなことをこいつらの前で言えない。
(俺は何物なのだろう……)
また同じものを見るのは気分が悪くなるから今からは寝ようと考えるのはやめた。
女のような声だった。しかしその他の相手の情報は得られなかった。叡智者にも相談したが、回答はされなかった。
あまった時間、暇を潰すため、この前やっていた戦闘技術向上世界にて、戦闘訓練をすると叡智者に言ってやってもらう。
「告、新たなスキル『小型化』の獲得に成功しました」
叡智者に急に言われて驚く。
「えっ?、なにそのスキル……」
今まで聞いたことのないスキルにびっくりしたから聞いてみる。
「解、普通の竜の姿より魔力、魔素の消費が軽減できる姿に変えることができるようになりました」
「なるほど、てことは魔力と魔素を省エネできる姿に変えることができるようになったってことか」
「そうです」
戦闘訓練している間に言われたから、声に出しても誰も聞いてないから叡智者と念話でなく会話で話した。こんなことは初めてで少し違和感があったが別にいいだろう。
「まだ時間はあるし、元の世界に戻って池でも探してその姿見てみるか」
「了」
そう言うことになり俺は体を起こす。精神世界から出たのだ。
「俺、少し結界外に出るから。お前らは結界内で待ってろよ」
そう言って俺は足を動かし結界の外に出る。
結界は少し青がかったフィールドで囲われていたから結界内でみる外の背景は少し青みがかっていたのだといま知った。
通常はカッコいいドラゴンの姿だったけど、小型化はどういう姿か知りたいのだ。今度はカッコいいでなく、可愛い姿であるといいなと考えながら池を探しに行く。
私は彼が何を考えているかが知りたい。
一体本当は何のために私を助けたのか、助けるのを手伝ってくれたのか。
普通だったら報酬を求めるはずなのに、彼は求めて来なかった。
あと、今まであった魔物と気配が違いすぎる。まるで人間のようだった。
そう思いながら私は彼の背を見る。
(知りたい……)
私は決意する。これから彼に着いて行こう、と。
池を探しに行って約二十分、ようやく池を見つけた。
池に駆け寄り今の姿を記憶してスキルなのかよくわからない小型化というものを結構する。
「へーん、しん!」
そう言って、○面○イダー一号のような構えをして小型化する。
ぴょこん、と言う効果音が似合いそうな感じですぐに姿が変わった。
そして池に体がうつるようのり出す。
「……、可愛い……」
見てすぐその言葉だけが出てきた。
すると急に熱源感知と魔素感知でやばいものが近づいてくるのを感じた。
俺は急いで元の姿に戻る。
近づいてくるものの方に振り替えようとした瞬間、そいつは大きな轟音をたてて地に着陸してきた。
俺はそいつを見る。
「よぉ、久しぶりじゃん」
急に彼が俺に馴れ馴れしく喋ってきた。
「オーラを隠してたから見つけるのに苦労したんだぞ『ベガ』」
「……」
馴れ馴れしく喋ってきたと思ったら、今度は俺のことをベガって呼んできた。
ベガは俺の記憶だと一等星だったはずだ。
「あっ、あの、人違いじゃないですか?。俺、君に会ったこと一回もないし」
馴れ馴れしく話してきたこいつは、俺と同じように体の一部を変形させて服にしているらしい。
カッコいい腹筋が丸見えの上に、前世で言うショウト丈の襟が立ったジャケットのようなバーガンディー色の服。ズボンはInakaya Denimのような黒いズボンと言う見た目。
(ちっ、前もそうだったが俺は服を開設するのは苦手らしいな)
「……、理解するのに失敗しました」
(うん、なんでもない)
「何言ってんだよベガ、もしかして俺のこと覚えてねぇのか?」
「てか知らないって」
こいつがなに言ってるか全然わかんないのだがそんなことをあまり考える暇もなく喋りかけてくる。
「……、もしかしてお前、記憶の継承が上手くいかなかったのか」
「はっ、なに言ってんの?」
「わかった、教えてやる」
そう言って地に座り込み語り始める。
簡単に言うと、最上位の竜種はこの世界で五体しかいなく、『カペラ』『スピカ』『リゲル』『レグルス』『ベガ』、と言う名の五体だ。
前から地竜、風竜、電竜、火竜、水竜、と言うふうに始まりの竜種の最適性属性があるらしい。そして俺は水竜、ベガってことだった。
五大竜は、死ぬことがない。
もし殺されても体がどこかで再生して生き返るのだ。そのさいに新たに魂がくっつく。そして今までの記憶を新たな魂にペーストするのだが、俺は異世界人ならぬ異世界精神らしいから上手くペーストできなかったらしい。
そしてこいつも俺と同じ最上位の竜種らしく、名はレグルスと言うらしく、火竜らしい。
だから見た目も中身も熱血なんだなと理解する。
「わかった、でも俺はお前らと一緒に行動する気はない」
俺はレグルスより圧倒的に今は弱い。しかしタメ口で断る。
「えっ?、なんでわかったの?」
「口調からして……」
本当は違う。
叡智者が俺に教えてくれたのだ。なんで叡智者がそれを察知できたかは教えてくれない。
今俺はあいつらを無事にオーガの里まで護衛すると決めたからだ。
本音はと言うと、こいつに着いて行くとこの異世界生活がつまらなくなる気がしたからだ。
こいつに着いて行くと全てがイージーになってしまうに違いない。それだけは勘弁してほしいのだ。
「まじかぁ」
レグルスはそう言って、
「じゃあ今はやめとくわ」
と言って立ち上がり、俺に背を向けて手をふる。
「俺が転生人とは誰にも言わないでくれ」
俺がそう言うとレグルスは俺から去ったのだ。
あまり知られてはいけないことかもと思ったから言っておいたのだ。
ぶっちゃけて言うと、とても圧がすごかった。俺の背中に汗が流れるくらいにはだ。
するとレグルスは俺が前に使っていた認識遮断を使って、とてつもないスピードで飛んでいった。
「ふぅ、そろそろ戻るか……」
俺はそう一人ごとを言って結界のあるところに歩きでる。
結界ないに戻ると面白い光景が見に映った。
「なにやってるの……」
腹を押さえて笑いを堪えながら聞く。
そう、オーガの姫様と美少女獣人がお互いの頬を引っ張ったり追いかけ回したりしていたからだ。
そしてその姿に呆れる子供もいれば、怖かわっている子供もいるときた。
獣人が姫様の手を振り解いて言う。
「このオーガが貴方様に着いて行くと言っていたのですよ!」
思ったよりどうでもいい話だったらしい。
すると今度は姫様が言ってくる。
「この獣人が私に無礼なことを言ってきたのですよ!。私はオーガの里の姫だと言うのに」
「こいつはお前が姫様だと知らなかったんじゃないの?」
きっとそうだろう。獣人は今とても困惑していたからだ。
「んで、なんで姫は俺に着いて行くと言ったんだ?。お前は姫様だろ」
そう姫様に聞く。この二人の頬とかを治しながら。
「いえ、オーガの里には私の兄と妹がいて、きっと私を継いでくれるはずです。それより私は貴方様がどういうものか知りたいと思い……」
あぁ、そう言うことか、と理解する。
「その話もこいつらを送り届けてからにしてくれ」
今はそんな気分じゃないからそう言う。
するとさっきまで姫様と揉めていた獣人が俺に近づいてくる。
「竜種様、誰かと会ってきましたよね?」
ビクッとする。
俺はさっきまで同じ竜種のレグルスと話していたのだ。
なぜ悟られたのか知りたいが今はやめておこう。
「あぁ、俺はさっき誰かと会った。そいつは俺と同じ竜種だった」
そう言うと近くにいた二人は目を同時に、見開いてきた。しかし見ないふりをして言う。
「どうやら俺は水竜、ベガらしい」
今度は二人とも口を大きく開ける。
俺は、騒がしい奴らだなぁ、と思ってしまう。
「ちっ、ちょっと待ってください。水竜、ベガは結構前に死亡が確認されたのですよ⁉︎」
姫様がそう言う。
「お前らは知ってるか?。五大竜種は消滅なない。死んでもどこかで体が再生するらしいのだ」
そこからはレグルスから聞いた竜種のことを二人に言う。しかし俺が転生人であることは隠してだが。
「そうだったのですか、ではこれから私たちは貴方様をベガ様とお呼びします」
「私も賛成です」
姫様がそう言うと近くにいた獣人も賛成する。
「お前らがそれでいいならそれでいいけど」
俺はそう言って流す。
(ベガか、俺みたいなやつが一等星を名乗るのも気がひけるが、どうにかなるか)
そう俺は心の中で言った。
あらすじ部分の注意の5番はどうか守ってくださいお願いします。




