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竜種転生はチートすぎる!  作者: 佐藤クナ
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第十三章






 このオーガの里に滞在して約一週間は経過しただろう。

 そして今俺は戦闘を行なっている。

 戦っている間に大叡者に頼んで相手がどれぐらいの強さの分類か鑑定してもらっているが、それもうまくいっていない。

 しかも俺は押されている方だ。相手は女一人で俺と戦っている。

 なぜこうなったか、さかのぼるほど三十分前、四人パーティーの冒険者がこのオーガの里に来たのだ。


「一人だけが男性で、他の三人は女だ」

 俺は借りている家の布を少しめくって覗いていた。

「何をしてるんですかベガ様」

 オグリがそう言う。今ヤマトは四人パーティーの冒険者の代用をしている。

 俺は四人の中でも一番後ろにいる女に警戒心をおいている。

「あの……」

「ん?、どうした?」

 俺がそう思っているとオグリが言ってきた。

「一番後ろの女性、あの人からはとてつもない力を感じます」

「俺もそう思ってたところだ」

 俺もそう感じていたことを黙っている必要もなかったのでオグリがそう言ったあと、俺も言った。

「あっ……、俺らが一番後ろの人がこっちに気づいちゃった……」

 俺はずっと見ていたせいか、さっきを感じさせてしまったのだろうかとも考える。

 その瞬間、


 ドン!


 と地を蹴る音がしたと同時に俺はオグリに、

「離れろ!今すぐ!」

と言って回避行動をする。

 どうやら俺とオグリが見ていた女は俺たちに反撃してきたらしい。

 俺は難なく攻撃を回避できたが、オグリは少し間に合わなくて、家から外に吹っ飛んでしまった。そこから察するに、女は広範囲攻撃をしてきたのだろう。

「君、この攻撃をよく回避できたね」

 今の攻撃は俺にかすり傷を負わせる程度の攻撃だったが、俺はあの女に、手を抜かれていると感じていた。

 門近くでこの女と一緒にきた三人はとてつもなく驚いていた。それは代用していたヤマトも同じことで、この里全員が驚いていた。

「なんで俺を攻撃した」

 俺は構えながら人間のように武器を取り出して構える。

「なんでって、ふっ、ふふふっ。あなたが人間に害を及ぼす竜種、水竜だからに決まっているでしょ」

 そう言われて思い出したことは、先代水竜は実績が半数以上良くないことだったと大叡者に言われたことだ。

 しかし、

「もしそうだったとしてもさ、急に反撃するのは良くないんじゃない?」

と言ってやった。

「そうね、じゃあ今からあなたを殺すから」

 そう言って女は俺に物理攻撃を瞬間的に繰り出してきた。

 俺は興味本意で女の物理攻撃いや、踵落としをくらってみようと思ってしまった。

 女の踵落としが俺と右肩に直撃する。

 すると、俺は冷や汗をかいてしまう。

 目を右腕に向けると、そこには俺の右腕がなかったからだ。

 そこで俺は興味本意で物理攻撃を受けようと思った自信を、馬鹿だ。と思う。

 俺の多重結界が簡単に壊されて、鱗で作った服も壊されていた。

「おいおい……、メッチャ俺の右から血が溢れてあるんだけど」

 俺はすぐに体内で溜め込んでいた回復薬を使って、止血はしておいた。今ここで完全に再生しようとして、ヤマトやオグリに使った薬を使わなかったのは大叡者の判断だ。


 俺とイリア、マリそして里中のオーガ、そして鬼人の人もとても驚いていた。

 普通にしていてもとてつもない覇気を感じる人を踵落としで右腕を吹っ飛ばさせていたミクを見て恐怖を俺は覚えてしまった。

 おそらくあの人は勇者級以上だと思うが、その人の腕を簡単に吹っ飛ばしたミクさんは、もしかしたら覚醒勇者級かもしれないと考える。

 さっきも広範囲攻撃だとはいえ、魔神級の獣人を軽々しく吹っ飛ばしていたからあり得るかもと思ってしまう。

 イリアとマリは何がなんだか分からない感じであった。

 しかもさっきまでのミクさんとは違う人みたいに俺は感じていた。

 すると、

「もしかしてあなた達も!」

と一番近くにいた鬼人が言って俺たちから距離をとり戦闘態勢に移行していた。

「いやっ、ちょっと待ってくれ。俺も何がなんだか分からないんだよ」

 俺はなんとか鬼人を説得しようとする。

「今戦っている女性はいく方向が同じだから臨時メンバーとなっている人で、何が目的か分からないんだよ」

 俺が言ったことは事実だが、この鬼人が信じるはずもないよな、と思いながら言う。

 すると鬼人は少し間を空けて、

「わかりました、どうやら本当のようですね。疑ってしまい申し訳ございません」

と言って態勢を元に戻して言う。

 俺はなんで信じてくれたのかさっぱりわからなかった。しかし、この鬼人は、さっきのすごい覇気を持っていた人と何か関係があるかもしれないと思い、

「あのっ、あの今戦っている水色の長い髪をした方は誰ですか?」

と恐る恐る俺は聞く。

「そうですね。あえて言うのであれば私たちの恩人です」

「その人は盗賊に囚われていた子供達を助けた人ですか?」

「人……ではないですけど、はい。そうです」

 俺はそのことを聞いて唖然としていた。そしてもう一つ疑問が出てきた

 鬼人の人が、人ではないですけど、と言っていたのが引っかかるのだ。

 そう思っていると水色の長い髪をした人が周りに被害が出ると思ったのだろうか。結界で二人を囲んだのだ。

 ここから結界を見るに、内側に重点的に力が加えられていて、外からなら誰でも鑑賞できて、反対に、内側にからは出れなくなっている仕組みの結界だった。

 こう言う仕組みの結界にすることによって、格上の相手でも結界に閉じ込めることができる。


 と、このようにて急に戦闘が始まったのだ。

 俺が押されている理由は他にもある。まず右腕がない。二つ目はこの結界を最大質力で展開しているからだ。

 決して女が俺より強いというわけではない。

 そしておそらく女の分類は、覚醒勇者級の二十五だ。

 そう、やっとあの女の鑑定が大叡者によって終わったからわかったのだ。

 しかしこの戦局せんきょく打破だはできるわけではない。今も尚押されているのだ。

 俺が結界を解けばあの女に勝てると思うが、もし俺が結界を解いたりでもしたら里が大惨事になるほどのレベルで戦っているのだ。

(加勢しましょうか)

 すると突然オグリから念話でそう言われる。結界外を見るとオグリが血を流しながら、そして片足を引きりながらやってきていた。

 俺はその姿を見て、よく加勢しましょうかと言えるな、と戦いながらも思ってしまう。

(俺は今から結界の強度をほんの少し弱める。お前は俺が弱める分の結界の維持いじを頼む)

 俺は今のオグリでもできることを指示する。

 オグリも進化して俺が張っている結界の五%のエネルギーは普通に扱えるからだ。

 結界に使っているこの五%が俺に戻って来ればこの女には勝てると大叡者から教えてもらったのだ。

(はい、わかりました)

 オグリはそう言って俺が展開した結界に追加の魔力を注いでくれた。

 俺はそれを確認してオグリが注いでくれた分の結界維持の魔力を自身に戻す。

 どうやらオグリは俺の結界の十五%をカバーしてくれたらしく、俺はその分の十五%を自身に戻せたのだ。

 俺はその魔力を使って右腕を再生させる。

 女は俺の腕が再生したのを見て驚いていた。

 今まで腕を再生していなかったから、まだ俺のことを未熟な雑魚竜種だと思っていたのだろう。さすがに『速再生』ぐらいは持っている。

「よし、腕も元通りだし二ラウンド目と行こうか」

 俺はそう言って腕の調整をし、地をける。

 しかし女は俺の移動する軌道きどうを予測してなのだろうか。俺の攻撃を受け流す。

 俺は今まで自身の鉤爪でしか戦っていたが、オーガにゆずり受けた刀を俺が扱っても大丈夫なように強化した刀を使用して戦ったことから、そこでも驚いていたのは見てわかる。

 そこから剣と剣のぶつかり合いが繰り広げられた。

 腕が治ってからは女との戦いは俺が推すようになっていた。

 すると急に女が、

「お前、本当に水竜なのか」

と、剣と剣が交差した際に言ってきた。

「ああ、そうだよ。俺が水竜、ベガ=アクワスだ」

「ちっ、名乗られたからには名乗り返してやるは。私は召喚者ミク・ハヤサカ」

 俺が自己紹介したらなぜか女も自己紹介してきた。そして俺は彼女の言った言葉を疑う。

「お前、今召喚者って言ったか?」

「ええ、そうよ」

 ミクはそう言って俺の剣を弾いて距離を取る。

「ふっ……、こんなに早く世界を渡った者と会えるとは思ってもみなかったよ」

 俺はつい言葉で本音を言ってしまった。

「どういうことだ!」

 ミクは警戒しながらも俺に問う。

「俺は召喚者や、異世界人と似ている転生者なんだ」

 結界で外に聞こえてないから普通に言う。

「俺は召喚者、異世界人に会おうとしていたんだよ」

「そんなわけあるはずない!。お前は水竜ベガだろ!」

 どうやらミクは俺が転生者だと信じないらしい。

「はぁ、じゃあ君の元の世界は西暦何年?」

 俺は証明しようとミクがいた時代を聞こうとする。

 一応もう敵対はしないというふうにするため、俺は刀を構えないでいる。

「……千九百六十四年……」

「日本で開かれた一九六四東京オリンピック」

 俺がミクの言った西暦にあった日本での大きな出来事を言った。

 するとミクは唖然としてしまっていた。まるで、なぜそのことを!、と言いたげな感じの表情でだ。

「ちなみにこの時の首相は池田勇人いけだはやとだった気がする。これで信じてくれたか?」

「……、あなた本当は何者?」

 ミクが恐る恐る聞く感じがしたが、俺は普通に答える。

「俺?。俺は元陸上自衛隊空挺レンジャー二等陸尉、佐藤美桜だ」

 一応この世界には無さそうな職業の方をミクに言った。

 少し考えて言った。

「分かったわ、今は信じることにする」

 そう言ってミクは俺に向けていた剣をさやに入れて近寄る。

 それと同時に俺も刀を魔力粒子に変換させて収納する。簡単例えるならば、フェ○トというアニメのサー○ントが宝具を見えなくするやつだろう。

(おいオグリ、もう結界維持に使っていた魔力を斬っていいぞ)

 俺は戦いも終わったから結界を解こうと思ってオグリに供給を止めるよう言う。

(承知しました)

 オグリはそう言う。そして俺は少しして結界を解いた。

 オーガの里の家は二、三軒最初の攻撃で壊れてしまっていた。

(オグリ、ヤマト。今は停戦しているから攻撃はするなよ。他のオーガにも伝えてくれ)

 俺は二人に念話でそう言って振り向き、

「さて、色々と事情を聞いてもいいかな?」

とミクに言ってヤマトのところに歩き出る。

あらすじ部分の注意の5番はどうか守ってくださいお願いします。

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