プロローグ
夏休み初日・・・・俺はひたすら学校の課題をしていた。
なぜかって? そりゃもちろん夏休みをエンジョイするためさ!! なんてわけじゃない。
去年は最後の日まで課題をやらなかったせいでひどい目にあったからだ・・・。
そんな事を考えながらひたすらがんばってる時に俺の携帯が鳴り響いた。
「ん・・・はぁ〜ぁ・・・」 このため息の理由はひとつ、この着信音は親友の良太専用の着信音だからだ。
良太が電話してくる=どーでもいい話orなんかの誘い
これは俺が導き出した答えだ。
どうせ無視しても家に来るなりしそうなので俺は渋々電話に出た。
「・・・何?」 俺はちょっと冷たく言ってみた。
「何ってなんか冷た! せっかくナイスな情報を教えてやろうと思ったのに!!」
無駄にテンションの高いのは良太の性格だ。
「メールでよくね?」 めんどくさそうに答えてみる。
「も〜機嫌悪いな〜そんなんだから信弥は彼女ができないの!!」 あっちなみに俺、信弥っていいます。はい。
「俺、暇じゃねーから早く用件言えや」
「んもー! まぁ聞いて驚くな!なんと・・・うちの学校に転校生が来るらしい!!!!!」
「あっそ」 俺は電話を切った。 そして携帯の電源も切った。 なんかウザイから。
さてと・・・ここで俺の自己紹介でもしようかな・・・
名前、桐島信弥 年齢16歳 身長174cm 体重57kg もちろん男 光栄高校1年生
運動能力普通よりちょい上くらい 成績普通
そして性格・・・自分で言うのも何だがクール・・・なフリして実はめっちゃ普通
そして今の悩み・・・めちゃ彼女欲しい・・・!! でも別に作れないわけじゃないんだよな。。。
俺、実は人より3倍くらい理想が高い。 彼女の条件は顔、スタイル、性格
この条件が完璧な人と付き合いたい・・・のが俺の今の夢だな。 マジくだらねぇ・・・。
残念ならがうちの学校にその条件にあてはまる女子はいない。
正直な話、さっきの良太の話の転校生、 実はその転校生に俺は期待と妄想をふくらましている。
俺の彼女の条件が当てはまる転校生を・・・。 まぁこれはホントに俺の妄想だけどね。
その転校生が女とは限らないし、女だとしても俺の彼女の条件に当てはまる確率は極めて少ない。
てかほぼ0だよね。 0!
もしこの妄想が現実になったら俺はマジで42.195kmのフルマラソンを3時間で走りぬけるよ!
マジで! とか言って自分に少しでも期待を持たせるように言い聞かせる俺。 いつものことだな。




