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どこまでも


「ねえ、あれでよかったの?」


隣の少女が聞く。


「はい」


僕は一言。


緑の丘に、風が巡り


僕はふっとそれを思い出すーーー。





騎士王は僕達の眼前に居り大剣を振り下ろそうとするーー


が、


その時には既に僕は彼の数歩先の背後に居た。


「戦わないつもりか?」


「はい。姫を助けたので僕の役目はもう終わりです」


「…成程。四騎士…及び騎士から貴様は外す事にする。異論は無いな?」


僕は歩みを止めず

後ろを振り返らず言う。


「いいですよ、僕は姫だけの騎士ですから。」





「姫だけの騎士とか言ってたね」


「…やめて下さい」


僕ははにかみ若干口角を上げる。


「…でもありがとう」


「いいえ」


「お腹は大丈夫?」


「…彼、ああは言ってたけれど何処か寂しそうでした。そのなにかが、攻撃(それ)に作用したのかも知れません」


「次はどこへ行く?」


「どこへでも」


「最終地点は?」


「どこまでも」



あの時の風が、また、


吹いた気がした。



〜fin〜

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