学校一の美少女との帰り道
「よし、お待たせ!じゃあ帰りましょうか?」
そう言った佐伯さんは周りのことなど全く気づいていない様子で俺の所にやって来た。おい、男子さらに視線の強さが増してんぞ。やめろ、まじで胃がキラキラするから。
「ああ、そうだね。帰ろうか」
俺は一刻も早くこの場を離れたいため佐伯さんと一緒に教室を後にした。
「神楽くん体調は大丈夫?急に倒れちゃったからビックリしたよ」
廊下を歩いてしばらくした時、佐伯さんが俺に話しかけてきた。
「うん、もう大丈夫だよ。ていうか俺のこと運んだの誰かな?一応お礼言っとかないとだし」
原因は貴方達なんですよとは言えず無難な返しを俺はしておいた。
「運んだのは私と浩太の二人だから別に気にしなくていいよ。浩太が『まぁ、こりゃ俺らが悪い』って言ってたから、私が分かってないだけで、神楽くんに何かしていたんだと思うから」
おい、あいつ完全に確信犯かよ。なら、何でこんなことしたんだよ!とりあえず明日会ったら理由を話すまで、腹パンだ。
「そ、そうなんだ。でも運んでもらったのには変わりないしお礼を言っとくよ。ありがとう」
「どういたしまして」
佐伯さんはお礼を素直に受け取り、可愛いらしくはにかんできた。俺はしばしその表情に見惚れてしまい足を止めてしまった。いや、あれはどんな男子でもイチコロだろ!なんつう破壊力だ。
「神楽くん足止まってるよ?やっぱり体調悪いんじゃないの?」
佐伯さんは俺がときめいて足を止めているのを不思議に思い、俺の身体を労わるような発言をしてきた。俺はその声でやっとトリップしていた思考は現実に引き戻らされた。
「い、いやぁ大丈夫だよ!ちょっと考え事してただけだから気にしないで」
「それなら良いんだけど、体調が悪いならちゃんと言ってよね」
少し共同不審な感じはあったけど何とか佐伯さんを誤魔化せたようだ。それにしても佐伯さんさっきから距離がやけに近いな。女子特有の良い匂いがするせいで心臓がバクバクしている。だが、下駄箱に着いたため自分の靴を取るので離れたので少し緊張が緩んだ。だが、そんなのを許さないと佐伯さんは靴をとってすぐに俺の腕に絡まってきた。
「さ、さ、佐伯さん流石にこれは早過ぎませんかね?その胸が当たって……」
「えぇせっかく何だから恋人ぽくしようと思ったんだけど、神楽くんはそれよりこっちが良いの?」
そう言って俺の手から離れて、恋人つなぎをしてきた。これもヤバいんですけど!俺は佐伯さんから顔を背けて内心で悶えまくっていた。
一方この時、佐伯さんの方は
(神楽くんの腕めっちゃ筋肉あるんですけど!?しかも男の子なのに凄い良い匂いがするし、手とかめっちゃ柔らかい何私よりも肌綺麗じゃん!?あぁ凄いドキドキする!もう常識的に絶対あり得ない話で付き合う流れになったんだ。絶対神楽くんを惚れさして本当に恋人になってみせるんだから!あぁでも今は無理!ドキドキし過ぎてまともに顔見れないよ!)
と顔真っ赤にして神楽同様に顔を真っ赤にして悶えているのだった。
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