ある日友人から学校一の美少女を担保にすると言われた
はい、初めての方ははじめましてそうでない方は察してください。なんか思いついたら出したくなったんです。
他作品も進めます。多分ね
「なぁ、昨日借した3000円持ってきたか?俺あれないと今日から昼飯食えないんだけど」
「悪い!今日忘れちまった。明日には返すからよ」
とある昼休み俺は友人である浩太に借した金を返すよう催促した。するとこいつまたお金を持ってくるのを忘れたとほざくのだ。これには付き合いの長い俺でも流石にハァ、と深いため息が漏れた。今回でかれこれ10回くらいこいつに金を借しているが金が返ってくるのは大抵2週間後とかだ。まぁ、きちんと返してくれるというのは分かっているのでその点は信用しているのだが、今日みたいに至急金が必要になる場合はかなり困るのだ。俺は、腹を抑えておいなんか寄越せよと目で訴えてみると、佐伯はバツの悪そうな顔浮かべて鞄をあさりある物を出してきた。それは
「カロリーメイトしか今日持ってきてないんだよ。しかもさっきで全部食っちまったから、分けてやることもできない。マジですまん!」
「マジかよー、今日お前以外のやつ学食行ってるし、マジでこのままだと飯抜きかよ」
俺は浩太の話を聞いてガックリと項垂れるのだった。そんな俺をツンツンと申し訳なさそうに佐伯がをつついてきた。
「何だよ?まだ鞄の中になんか入ってたのか」
「いやぁ、そういうわけじゃないんだけど流石の俺も今回は申し訳ないと思ってるんだよ。だからさぁ、俺の双子の妹に頼んでみてもいいか?」
「金を返すようにか?てかお前双子の妹居るのかよ!俺今まで知らなかったぞ」
「そりゃあ、誰にも言ってねぇし学校では相互不干渉みたいな感じになってるから知られてないけど一応このクラスにいるんだぞ?」
「て、まさかそれって!」
俺は、とある席の方を向いてこいつと顔を見比べた。そして一言言わせて欲しい
「似てねぇ!」
「おい、流石に舞が可愛いことは分かってるけど流石に影くらい感じるだろう?」
「いや全然似てねぇよ!学校一の美少女である佐伯さんに対してお前の顔をモブ顔じゃん!絶対あり得ないだろ」
「そこまでかよ!ほら何処となーく少しくらい似てるだろ」
「いや、全然ない!強いて言うなら同じ人間ってとこくらい」
「それ、人類共通だから!ああ、だから人に言いたくなかったんだよ」
俺がここまで友人をディスっているのも訳がある。このクラスにもう一人居る佐伯 舞さんは学校一の美少女として有名である。ふわっとした茶髪のボブショートに、クリッとした黒目に整った顔立ち唇は綺麗な桜色である。しかもスタイルもグラドルレベルで良くボンキュボンだ。性格は天使爛漫で男女共分け隔てなく接するので絶大な人気を誇る、ちなみに身長は160くらいだ。対して俺の友人である佐伯 浩太は黒髪の短髪目は細長く目が見えてるか心配になるレベルだ。スタイルは身長がとても高く185と高校生にしては珍しいくらいでスラッとした体型である。性格は人見知りするが仲良くなると態度がその中でだけ大きくなる内弁慶だ。もうこれだけで共通する点がないのは理解頂けただろう。俺の友人は身長以外のと良いところを全部取られてしまったのではないか?と錯覚するほどこの話は信じられない。
「とりあえず!あいつに金を借りて返すからよ。待っててくれ」
そう言った浩太は、席を離れ本当に佐伯さんのところに向かって行った。おいマジかよ最初は怪訝そうな顔して佐伯さんも普通に会話している。俺はあいつの話嘘じゃなかったのかと驚愕していると、何故か浩太と佐伯さんが一緒に戻ってきた。
「勇悪いんだけど舞も持ってないみたいなんだ」
「ごめんね!この愚弟がお金返さなくって私が返してあげたんだけど私も今手持ちがないの」
「いや、別に佐伯さんが返す必要ないっすよ。後でこいつに利子つきで返してもらうんで」
俺は学校一の美少女から声をかけられて緊張して心臓がバクバクしているが何とか無難に返すことができた。てかなんで佐伯さん来たんだろう?別にお金がないならわざわざ言いに来なくても良いのに。
「で、金がなくて当分のあいだ昼飯が食えなくて困ってる勇にある案を持ってきたんだが聞いてくれ!」
「ん?なんだよ利子つきは冗談だ。別にそんな案がなくても金返してくれるまでどうにかするぞ」
「まぁまぁ、話を聞けって!俺が金を返すまでの間舞が勇と付き合って弁当を毎日作ってもらうって話だ。どうだ良い案だろ!」
「はぁーーーーーーーーーー!!??」
俺はあまりの意味不明な友人の発言にこの日一番の絶叫を教室中に響かせるのだった。
(つまり、俺に金を返すまでの間佐伯さんが担保として俺と付き合うってことかよ!これなんてエロゲ?)
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