塾までの道のり
なんかわからないけど妄想を詰め合わせたらこうなった
二月上旬。星が瞬く夜。一人の男子中学生が暗い夜道を歩いていた。二月にしては暖かく彼は薄手のパーカーを一枚羽織っている。
あ、間違えた。
(少年)「え?」
全然暖かくねぇ。
「は?」
その日は全然暖かくなくなんと気温は一桁で少年も厚手のコートを着ていた。
あ、もう一つ間違ってた。
「間違えすぎだろ」
すまん。
星なんて瞬いておらず空は鉛色の雲が覆っていた。さらに雪まで降っている。
ついでに少年の心も曇っていた。なぜなら今から塾だからだ。塾まではここから約1キロ40メートル離れている。生憎の雪のため自転車も使えないし彼は1.4キロメートルを歩かなければならない。彼が分速80メートルで歩いたとしても……。しても……しt……(計算中)
「13分だ。ついでに言っとくけどやけに細かい数字だな」
ありがとう少年君。距離は測ったからね☆
話を戻そう。
彼が分速80メートルで歩いたとしても13分かかる。実際は雪の影響でもっとかかるだろう。
それでも彼は塾に向かう。なんだかんだ塾はめんどくさいしだるいけど彼は塾に向かう。期末テストも近いし。今度のテストで悪い点数を取るとお小遣いが半減してしまう。だから彼は塾に行かないといけないのだ!
しかし!
そんな彼を行く手を阻むのは
「あの看板は正成軒!」
正成軒とは豚骨醤油でこってりとした家系ラーメンが自慢のラーメン屋だ。彼は豚骨は博多派だがここの家系だけは特別で彼の大好物である。ついでに彼は最近正成軒に来れていなかったためどうしても食べたい!
さぁ彼が店の前に立った。そこにはなんと新作のスーパーラーメン(試作)という言葉がホワイトボードに書かれている。
彼の様子を見に来たのか店長が外に出てきた!
「おい、地の文。新作なのに試作ってどういう意味だよw。うちのスーパーラーメンはまだ試作段階だ。だからおだいはいらないよ。」
その言葉が少年の心に入り込む。中学生のお小遣いではラーメン一杯て十分なご馳走だ。実は今日の塾、弱点補強補修なので参加は自由なのだ。少年の心がラーメンに傾く。
「しかしお小遣い!」
だが彼の心は折れない。だが店長は
「もしダメだったら今しか売らないよ!」
ラーメンに引き込もうとする!
さぁどうする?
どうする?
どうする?
「店長ごめん!」
そう言って彼は再び塾に向かったのであった。




