異世界召喚編 6
城へ着くと他の奴らはすでに着いていた。
最初の会場も席が変わっており、組み合わせで隣同士になっていた。
「おう、最後だなシヅキ。」
「ヒーローは遅れてなんちゃらだろい。」
「お前がヒーローってガラかよ。」
知さんと適当な会話をする。
「久保田くんとシヅキってホントに仲いいよね。」
めぐみが話す。その瞬間、部屋の中にいる全員が熱気を帯びたような気がして・・・。
「シヅキ!?やったのか!?」
「めぐ!?やったの!?」
やったってなんだよ。しかもなぜかめぐみが顔を赤くしてうつむいてるし・・・。
「やったってなんだよ。気持ちは伝えたよ。ただ急がなくていいし、とりあえず名前で呼ぼうってことになっただけだ。」
「なんだそうか。まぁ告白しただけでも十分だな。」
「そうだね。シヅキはそういうところあるからね。三久もそうだよ。」
「ごめんね達樹くん。でも二人がうまくいってるみたいでよかったよ。親友冥利につきるよ。」
三久?達樹くん?こいつらもなんだかんだ仲良くやってんのか?
「シヅキ、実は君たちが着く前にコンビネーションを高めるために名前で呼ぼうってことになったんだ。で、僕たちは一緒の環境だし、みんな名前で呼び合ったらいいんじゃないかってことになってね。シヅキはほとんどから名前呼びだからいいけど、東瀬さんもよければ名前呼びさせてくれると嬉しい。いいかな。」
「あ、うん。どうぞ。」
「じゃあ改めて、めぐみさん。シヅキ、よろしく。」
「だが、問題がある。俺は金ちゃんを金ちゃんと呼んでいる。そこはどうしよう。あだ名はありか?」
「まぁ任せるけど、朱里はすでにみっちゃんと呼んでいるみたいだよ。」
「みっちゃんか、アリだな。」
「俺はなぜか知くんと呼ばれてるが?君のせいなんだが?」
「俺は、知さんだろ?いやなら知一って呼べっていえばいいだろ。」
「いや、別にいいんだけども。」
「なんだよ!?」
「さくはさくでいいからね?シヅキくん。」
「あたしはつばさでいいぞ。」
「三久は三久さんでよろしくね。シヅキ。」
「なんで小川さんだけ達樹が決めてんだよ。」
「いや、三久って呼んでいい男は僕だけなんだ。」
!?
「シヅキ、考えんのやめていいぞ。達樹はああいうとこあるからな。」
「そうだな、礼二。」
「いや、僕は三久に言われて・・・」
「達樹くん?」
「い、いや、三久、違うんだ。」
・・・達樹も大変なんだなー。
なんだかんだでワーワーいいながらもあだ名呼び、名前呼びとなった。そんなこんなで話が落ち着くと魔王が部屋に入ってくる。
「皆、待たせた。では行こう。」
「行くってどこにですか?」
「パーティー会場だ。」