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日常が終わった日  作者: だぁく
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異世界召喚編 2

「詳しい部分は私から説明させていただきます。」


カレンが出てきて説明を始める。


「この世界は大まかに三つの国に分かれています。この国が魔族の国の魔界。亜人の国の自羅(ジュラ)、人族の国の(はじめ)と分かれており、それぞれが該当する種族が暮らしています。世界を旅する者のいるので、魔界には魔族しかいないといったわけではないのですが、大まかにといった形ではあります。また、大きな国が三つというだけで、実際には独立国家が複数存在しており、魔界領の〇〇、一領の〇〇といった形で、領土に属した国が存在します。」


やはりカレンさんも魔王も魔族な訳だな。


「本題はここからですが、三年に一度、すべての国の王が集まる世界会議が行われるのですが、一か月前の世界会議で、すべての国を統合すべきだという発言が小国から出たのです。なぜそうすべきなのかという意見も当然出ましたが、現在の小国は税金を属する領土の大国に払う義務が課されています。もちろん全ての国がそうなっており、市民は小国へ、小国が大国へ納める形がとられており、その額は国によって違いはありますが、最大20%、最低でも5%はとるルールとなっています。今回発言があったのは、一領に闘技場をメインの生業として成り立っており、腕利きが揃っている、剣闘士の国があるのですが、その国が『税金は納めているものの、大国の貴族どもが遊ぶ金に消えているだけだ。我が国は小国ではあるが、納めている金額は少額ではない。悪いが完全な独立国家として、領土の一部から外すか、全ての国を一つのものとして、大国への税金を1%に統一してもらうしか方法はないと思う。頭は必要ではあるのでな。これが飲めないのであれば、実力行使に出させてもらうしかない。』とのことで、これを聞いた一領の小国のほとんどが賛同し、魔界や自羅の小国も1%になるのならと賛同した国がいました。もちろん国家運営は金銭がないとなりたちません。魔界は全ての小国へ最低の5%で運営しており、こちらの小国の王は賢いものが多いので全員が賛同したわけではありませんが。」


「それと僕たちが召喚されたのとどういった関係があるのかな?」


達樹が問う。たしかに今のところ俺達とは関係ない。


「・・・最終的に大国が認め、一つにする方向となりました。しかし、問題が発生し、では一つ国としたときに頭になる国の王はだれになるのかといったものです。こちらの魔王様がそれにふさわしいと最初に発言された小国からあったのですが、自羅の国の王も一の国の王も認めませんでした。ならば、どうやって決めるのか。」


カレンさんは一瞬、間を置く。全員が息を飲んだ気がした。


「この世界で異世界召喚は禁忌とされています。それは異世界から召喚されたものは、特殊の能力をもってこの世界に召喚されるからです。その能力は国を亡ぼすとも大きな繁栄をもたらすともいわれています。その異世界人を10人ずつ召喚し、二人一組となってトーナメントを開きます。そして優勝したチームの所属する国の王が次期国王となるとしました。」


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