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スクールデスゲーム  作者: 聖きり
第1章 【絶望 デスゲームの始まり】
6/14

第6話 「テスト返却、テストの意図」

 翌日、朝のホームルーム中にテストが帰ってきた。


「ホームルーム中失礼する。本日はなんの日か覚えているか?まあ、皆覚えているはずだろうな。今日がテスト返却の日だってことを。」


 みんなはテスト返却される事を楽しみに待ってる反面、緊張しているように見て取れた。


「そんなに緊張しなくていい。しかし、一つだけ注意しなければならない事がある。どのテストでもそうだが、クラスの生徒全員のテストの点数が黒板に張り出され、皆に知れ渡ってしまうことだ」


「それやばくないですか?みんなに恥を晒してしまうことになるじゃないですか!」


「何を言っているんだ、原桜花(はら おうか)。この学校はデスゲームをする場所だ。今頃恥なんてあるわけないだろ。それとテストの点数が低いのは自分の責任だ。」


「でも...」


 桜花はこれ以上反論することが出来なくなった。


「さあ、それではテストを返却する。みんな準備はいいか。」


 それだけ言い、テストを十六夜先生はテストを返していく。その後、大きな広用紙を取り出し黒板に貼り付けた。


「今年の4組は揃いに揃って、点数が悪いな。他のクラスと比べて、5点くらい平均点に差があるぞ。最低でも73点は取れるテストなのにな。」


 紙を見ると、平均点は、62.6点、他のクラスは平均点は、最低でも67点以上ということか。


 最高点数は有村千里(ありむら ちさと)山波渉(やまなみ わたる)、鈴木輪廻の3人の95点で最低点数は飛騨道駿介(ひだみち しゅんすけ)の13点だった。


「この学校は、赤点は存在しない。しかし代わりにデスゲームの場所となっている。」


 少し間を置いて、先生は言葉を続ける。


「この学校の仕組みとして、言ってなかった事があったな。このテストの結果や、定期テストの点数が、テストの難易度に響くことを。つまり、テストの点数が高い人はテストの難易度が低く、テストの点数が低い人はテストの難易度が高くなるという事だ。」


「その制度は普通に考えて逆じゃないですか?」


 咄嗟に丹羽が反論する。


「いや、逆ではない。むしろ、こっちの方が正しいと言うべきだ。最終的にはクズは消えて無くなってしまう存在だ。だから、クズは排除しておくべきだ。それがクラスの為にもなるだろう。そうは思わないか?」


「そうは思いません。ですが...」


 これ以上丹羽は言葉が出なくなり、席に着く。


「何か嫌な予感が、当たったような気がするわ。そう思わない?榊原くん。」


「少しだけだけどな。まあ、このテストは、これくらいのもので済んだし、大丈夫なんじゃないか?」


「そう言ってる割には榊原くんのテストの点数、65点だけど、平均点は取ってるにしろ、危ないんじゃない?」


「別に、なにも思わない。」


「そう、それならいいけれど。」


チャイムがなり、ホームルームが終わった。


「これでみんなは下校だ。せいぜい頑張ってテストを受けるようにな。」


 その言葉を残し、先生は教室を出ていった。



どうもこんにちはきりたんぽです!『スクールデスゲーム』第6話読んでいただきありがとうございます!

今日の一言

テストの点数って人に聞きたくなるよね笑

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