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スクールデスゲーム  作者: 聖きり
第1章 【絶望 デスゲームの始まり】
3/14

第3話 「入学式、デスゲームの始まり」

 「私は1年4組担任の十六夜南だ。皆さん入学おめでとう。これより入学式の前に競合育成高等高校について説明する!」

 

 みんなはざわつき、驚き、先生の方を見ている。そして、クラスメイトの一人が先生に質問した。


「なんで、わざわざ入学式に説明する必要があるんですか?入学説明会やパンフレットに十分説明されてたじゃないですか。パンフレットや入学説明会に書かれて無かったり、言われて無かったりしてた事でもあるんですか?」


「そうだ、丹羽。それを今から説明する!」


 質問した人は丹羽と言うのか。覚えておこう。と、思っている間に先生の説明が始まった。


「この学校が全寮制なのはみんな知ってるよな。しかし、それにはもう一つルールがある。それはこの学校の敷地内から卒業まで出てはいけないことだ。だが安心したまえ。この学校には娯楽施設が複数あり、みんなが飽きないように配慮されている。」

 

 みんなは歓喜の叫びや悲鳴を上げた。そしてそれが静まった後に説明を先生は続けた。


「次の説明に移りたい所だが、その前にこの紙に名前を書いていただきたい。そして名前を書いたら前に提出しなさい。」


 と言われて、紙が配られた。紙はほとんど白紙で名前が書く欄が下にあるくらいだ。明らかに怪しかったが仕方なく名前を書いて前に提出した。全員分集まると先生は紙を水に浸け、濡らす。


「何やってるんですか先生!」

 

 生徒からそんな言葉が飛び出た。


「まあ見てろ。」


 すると紙から文字が浮かび上がり、生徒に見せつけた。


「みんなはこの契約書に契約したこととなる。」

 

 一瞬言ってる意味が分からなかった。しかしすぐに理解し、その契約書にはこう書かれてあった。


契約書

契約内容

・生徒はこの学校から卒業まで出る事を禁止する。

・生徒は外部との連絡を一切禁止する。

・生徒は皆月15万円を学校側から支給される事を保障する。

・基本的に校則は無いものとするが、限度を弁えること。しかしよほどの事があった場合には相応の処置をとる。

・生徒の命の権利は学校側が持つものとする。

 

 みんなは一瞬歓喜の声をあげたが、一番下の契約内容を見て悲鳴をあげる人や質問をする人がいた。


「先生、生徒の命の権利は学校側が持つものとするとはどういう意味ですか。」


「書いてあるとおりだ。当然生徒を殺したり、生かしたりすることを学校側が行えるということだ。しかしそれだと、生徒全員がすぐに殺されかねないから、それにはルールがある。ルールとは、様々なテスト、行事で最下位を取った生徒を殺す事とする。これは今新一年生のクラス全てで話されている事だろう。」


 みんなはただ呆然とするしかなく、一言も出なかった。


「説明は終わりだ。それでは今から、入学式が始まる。皆体育館に移動するように。」


 みんな一言も声をださず体育館まで移動した。当然だろう。あれほどの恐怖のルールがあり、クラスメイト全員が敵ということになるのだから。


 そして入学式は何事も無かったように終わり、生徒は下校することになった。だがその前に契約内容にある15万円が支給され皆驚いている。


 しかし明日からこの学校での生活はどうなっていくのだろう。そんな事を俺はふと思った。大変な事にならなければいいのだが。

どうもこんにちはきりたんぽです!『スクールデスゲーム』第3話読んでいただきありがとうございます。

今日の一言

とにかく眠い

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