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合成魔法

そうこうしているうちに実験場へと着いた。


「さてと、じゃあ魔法をぶっ放すかな。と、思ったが一つ疑問があるんだがいいか?ルージュ?」

「何じゃ?急に?まあ聞いてやらない事もないぞ。」

「そうか、だったら聞きたいのは葵の事だ。何で葵は扉を開けてこっちの世界に来れたんだ?」

そうなのだ。

あの扉は魔力に反応して開くようになっているのだが俺たちの世界には魔力というものは存在しない。

現に俺、花凛、葉子、俺たちの三人には魔力が無かった。

それなのに葵はルージュが設置した扉を開けてこっちの世界に来れた。


俺の疑問にルージュは葵を見て言う

「新の妹の葵?じゃったか?葵には体内に魔力反応があるぞ。ワシ達の世界に来れたのじゃな。」

当然のように答えるルージュ

「え⁉︎葵には魔力があるのか⁉︎」

驚きを隠せない俺。

すると葵が

「へ〜。私って魔力があったのか。心当たりはあるな〜。」

「心当たりがあるのかよ!」

「あれ?子供の時に言ったことあるだろ。私は霊感があるってしかも結構強いんだよね、あと最近は動物の鳴き声が言葉に聞こえるようになったし。」

衝撃の事実だった。


「さあ兄貴!見せてもらおうか?兄貴の魔法ってやつをさ。」

葵が何故か偉そうに言う

「わかった、わかった。今見せてやるからそこで見てろ。」

(さてと、どんな魔法にしようか?やっぱり威力がある方が派手だよな、よし!決めた!)

「じゃあ、今からやるからな十分に離れてろよ。」

「わかったよ兄貴。ルージュとシトラスさんだっけ二人も離れた方が良いよ。兄貴の様子から見て凄いやつみたいだからさ。」

流石妹だわ、俺の性格をよくわかっているな。

「わかったのじゃ。シトラス、言うとうりにした方がよさそうじゃぞ。」

「ルージュ。貴方はつい最近魔法を覚えたものが高度な魔法をつかうなんて無理でしょう。まあ、ルージュがそういうなら一応離れておきましょうか。」

葵は家族だから分かるがルージュが意外と素直に葵の言うことを聞いたのが驚きだ。

(俺の妹だからかな?)

なんて思いながら詠唱に集中していく

『爆炎よ、風の力よ、今ここに収束し暴風炎とかせ、ブレイジイング・ストーム!』

詠唱が完了し魔法名を唱えると俺の前方に直径3メートルくらいの炎の竜巻が出現した。

竜巻の進行方向は実験場の壁に向かうわように設定したがこれだけだと派手さが無いのでつまらないので仕掛けをしておいた。

「とりあえずこんな感じかなぁ。炎風が壁に付いたら全員耳を塞いだ方がいいぞ。」

三人に向かい言う俺だがルージュとシトラスの様子がおかしい事に気付いた。

「ん?どうしたんだ?ルージュにシトラスも?この程度の魔法くらいならお前らも使えるだろ?」

当然のように聞く俺だが、二人の反応は違った。

「こんな威力の魔法は使えんことはないがの、使えば魔力不足になってしまうぞ。」

「何で魔法を使い始めて間もない人がこんな威力の魔法を使えるのよ⁉︎」

あれ?思ってた反応と違うと思っているとルージュが近づいて来て俺を上から下までじっくり見ると驚きの発言をした。

「新よ。お主に始めてあった時に『お前たちには魔力がない』と言うったことを覚えておるか?」

「何だよ今更、魔力が無いからルージュから貰った指輪に備えてある魔力で魔法を使ってるんだろ?」

「そうじゃなお主に魔力は無いはずじゃったが今、改めて見て見たのじゃが魔力が新の中にあるのがわかったのじゃ。しかもワシの数倍もの魔力量じゃ。」

この事実にシトラスが

「嘘でしょ⁉︎そんな人今まで見たことがないわ⁉︎ルージュでさえ私の三倍以上の魔力量かあるのに!ルージュの更に数倍上の魔力量なんて聞いたこともないわ⁉︎」

「あ、そんなにあるんだこっちの世界に来たから俺の中に魔力があるようになったのか。じゃあ、花凛と葉子も魔力体内に蓄積してるかもな〜。それはそうとそろそろ耳を塞げよ。」


話をしているうちに炎風が壁に触れようとしていた。

「何故じゃ?炎風と言っても風じゃろ?壁に当たっても何も起きぬじゃろ」

「いや〜、ルージュちゃん。兄貴は何か仕込んでると思うよ。だから大人しく耳を塞いだ方がいいよ」

流石は葵だ俺の事をよくわかってるな

「ほら!早くしろよ、取り敢えず水の壁を出しとくか。『母なる水よ、我等を守れアクアウォール』」

俺たちの前に水の壁が出現すると同時に炎風が壁に達すると

「ドッゴーーーン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

爆音が鳴り響いた

水の壁を解くと炎風が当たった壁を見るとそこには人が通れるくらいの穴が空いていた。

「ちょっと⁉︎兄貴やりすぎじゃない⁉︎」

「うん。俺もちょっとやりすぎた感があるわ。」

正直ここまで威力があるとは俺はただ炎の竜巻の中心に爆発する炎球を仕込んでおいたのがここまで威力があるとは。

「実験場の壁は大型の魔物が体当たりしても壊れないように出来ているのじゃが新の魔法には耐えられなかったか。要改善じゃの」

壁の改善を考えるマイペースなルージュ。

あれ?一番騒ぎそうなシトラスが静かだけどどうしたんだ?

シトラスの方を見ると壁に空いた穴を見て気絶していた。




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