表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/43

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、庭には植えない。家の中で育てるものだ。

だから、家の中で育てるのだが、なかなかうまくいかない。


最初の胡蝶蘭は、今の家を建てたときに近所の方が、新築祝いにくださった。

花が咲いているときは、それなりに綺麗だったのだが、その後、うまく育てようとしっかりお水をあげていたが、結局は枯らしてしまった。


その2年後、孫冬樹の勤める会社が、新社屋を建設したというので、たくさんの胡蝶蘭の鉢が集まったので、その一つを貰ってきたのだという。

翌年は、なんとか、おばあちゃんも管理して、花を咲かせることに成功したのだが、3年目になると、胡蝶蘭もどんどん元気がなくなってきた。

秋彦さんは、それをみて、「水をあげないで」、「水をあげちゃだめ」と、うるさくいうのには、困ってしまった。ちゃんと、言われたように、1週間に一度しか上げていないのに、さんざん文句を言われてしまう。


そのうち、秋彦さんが我慢の限界になったのか、胡蝶蘭を取り上げて、自分で管理すると言い出した。

植木鉢を植え替えて、冬は寒くならないように、室内で育て、春になるとベランダに出して、一生懸命育てているようだが、花が咲く気配がない。

なんとか、枯れないのを、なんとか、維持しているにすぎない。


いつになったら、花が咲くのだろうか。きっと、秋彦さんも、私より、上手に育てているようには見えないのだが。なんとかなるのだろうか。


今年も、花芽も出ていないので、花が咲くのはむずかしいだろう。

枯らさないで、夏を越せるかが、勝負だろう。


新築祝いや開店祝いには、必ず、飾られる胡蝶蘭。しかし、その後、きちんと育てられるのは稀だろう。

その意味では、ちょっと、悲しい花でもある。

非常にたくさん育てられて、たくさん、枯れてしまう悲しい花でもある。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ