生命余力 コブシの木が、鳥を育てている
去年から、花の咲くようになったコブシ。
若葉が出て、葉が大きくなると、とんでも食欲旺盛の芋虫が大量に繁殖。
なんの虫かと調べる、蜂の一種の幼虫だということだ。
去年のこともあったので、退治をせずに、ほっておこうと思ったが、道路側の葉っぱは、さすがに目につくので、葉っぱをいくつか枝を落とした。
そして、しばらく、様子を見ていると、全く、いなくなってしまった。
でも、そして、不思議だなと思う。
集団で、葉っぱをどんどん食べてしまうので、隠れる場所がなくなってしまう。鳥からは、丸裸になってしまう。しかも、芋虫の体も、どんどん大きくなってしまうので、食べる量も、どんどん多くなって、葉っぱがどんどん丸裸になってしまう。
この理不尽さは、なんなのだ。
コブシには、この芋虫が食べる以上の葉っぱの生命力、生命余力がある。
芋虫が、蛹にならずに、蜂になるわけでもないので、短期間で、成虫になっていなくなったという可能性はない。やはり、取りに食べられてしまったはずだ。
それも、全部、何百匹もいたはずだ。それが、瞬く間にいなくなったのだ。
鳥にとっては、食べ放題なのだ。
しかし、それは、芋虫にとっても、コブシの葉も食べ放題なのだ。
食べ放題なのだ。
それを提供しているのは、春、夏という力なのだ、
全てのものを、成長させて、なお、十分な力を持っている春という力だ。
それは、あまりある力なのだ。




