落ち葉
おばあちゃんのフラワーガーデンには、すこし大き目な木が何本か植わっている。
お店の跡地をガーデンにするために、業者さんに整備してもらったのだが、そのとき、
業者さんが何本か植えてくれた。シャラとか、紅葉とか、コブシなど。
詳しい木の名前は、業者さんがつくってくれたイメージ図面をみないとよくわからない。
なかには、常緑の木も1本あるが、他の木は、秋になると落ち葉がおちる。
京橋生まれのおばあちゃんには、その落ち葉がきになる。ガーデンの外に落ちていようものなら
きちんと拾い集めないといけないらしい。
その点、秋彦さんはのんびりだ。だいたい、木は近くの公園にも植わっているし、街路樹にもたくさんあって、おばあちゃんのフラワーガーデンにだけ、木が生えているわけではない。
近くの公園から吹き飛ばされてくる落ち葉だってたくさんあるはず。
山の木の落ち葉をみんな拾い集めてしまえば、山は枯山になってしまうだろう。
落ち葉には、植物の栄養にもなるし、ゴミ袋につめて、区のゴミ回収に出して、ゴミの量を増やすこともないだろう。むしろ、ガーデンの土に返してあげたいもんだ。
しかしながら、たくさんの葉っぱを土に返すのは、むずかしい、できない。結局のところ、
大部分はゴミに出すしかない。
春江さんは、新しい植木をかったら、ホームセンターで買ってきた新しい土で、育てないといけないと考えている。フラワーガーデンの土は、関東ローム層の肥沃な土だというのにだ。しかしながら、NHKの趣味の園芸をみるかぎり、新しい土が紹介される。だから、そうるべきだと信じている。おそるべき、NHK.
そのうち、おばあちゃんのフラワーガーデンは、買ってきた土で小山ができてしまうかもしれないじゃないか。
落ち葉というシステムは、優れものだ。
冬の少ない日差しを木々が独り占めしないで、分け合う精神に満ちている。少ないエネルギーをみんなで分け合うのが、冬を生きる知恵だ。同時に、冬は、変身、命の準備の時だ。
少ないエネルギーを成長のためではなく、時間をかけて、春の準備、生命の誕生の準備に使う。
落ち葉はまた、雪対策でもある。葉っぱの多い時に、たくさんの雪が降り積もってしまうと大きな木々も枝がおれてしまう可能性が高くなる。それを防ぐ効果もある。
落ち葉は、不思議なシステムだね。




