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秋彦さんの予知能力

おばあちゃんのフラワーガーデンは、小さいといっても、おじいちゃんとおばあちゃんがやっていたお店一軒分の跡地をそのままフラワーガーデンにしているので、実は、結構広い。おばあちゃんと定年の近くなった秋彦さんの二人で維持するのも、結構大変。


秋彦さんは、定年に近ずいているといえ、仕事をしているので、フラワーガーデンの手入れは、週末の朝程度しかできない。

日曜日の朝に、欠かさずに見るのは、NHKの野菜の時間、趣味の園芸が、唯一の情報源だ。

まずをそれをじっくり見る。一応、時期に合わせてやっているので、フラワーガーデンの植物の手入れができるというわけだ。

しかし、テレビでやっている内容が、そのまま当てはまるわけではない。だいたい、どの花が、なんという花かわからないという大問題が発生する。


花は、ホームセンターで買っているので、小さなポットの中には、花の名前や育て方が書いている名札ついているので、、それを参考に育ているが、名札もいつしかどこかに行ってしまう。

花が咲いているときならいいが、秋になり、翌春咲いている花のいったいなんなのかわかんなくなってしまう。


さて、日曜日。

寝坊もせずに、野菜の時間、趣味の園芸をちゃんと見た後、剪定バザミをもって、フラワーガーデンに出る。


「トマトは、脇芽を切って、摘芯して」

「ゴーヤの先端は、摘芯して」


ではでは、トマトの手入れをしなくては。

秋彦さんが、剪定ハサミで、チョキチョキ始めたのでした。

自然に植えた状態のトマトは、四方八方に枝を伸ばしている。

「えーと、脇芽を切って、脇枝もきって」

「ぎゃー。」

そして、サザエさんの漫画のごとく、お決まりのように、ミニトマトの一番大きな枝を切り落としてしまったのでした。まさかの出来事でした。


しかし、同時に、秋彦さんは、自分に予知能力があるのを知ったのでした。

秋彦さんには、このとき、未来が見えたのでした。

「ねぇ、春江。楽しみにしていたミニトマトの収穫を、1週間まってくれない!?」

「あら。どうしたのよ。もうすぐ、トマトが収穫できるといっていたでしょ。」

「そうなんだけど。まちがって、一番実がついていた枝をまちがって切り落としてしまんだよ。」

「なんで、そんなことになったの」

「今朝、野菜の時間というテレビを見ていたら、トマトはそのままにしないで、脇芽をとって、脇枝を剪定しようというので、手入れをしていたら、間違って切ってしまったんだよ」

「しょうがないわね、秋彦さんったら。」

「でも、一週間もすれば、今、なっているのが大きくなるから大丈夫だよ」

「そうね。一週間ぐらいなら、待ってもいいわね。それまで、スーパーで買ってきて済ますから」


秋彦さんには、未来が見えたのでした。そして、秋彦さんには、予知能力があることがはっきりわかったのでした。


数日後、春江さんは、「やさいの時間」のテキストを買ってきて、だまった、秋彦さんに差し出すのでした。

テキストの値段は、669円。


この夏、3本のミニトマトが、それ以上の価値を、生み出せるのか、暗黙のストレスを感じる秋彦さんでした。そして、予知能力が急速に萎んでいくのが感じるのでした。


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