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機甲魔術師の異世界転移  作者: タングステン風味
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忍者見参!!

若干のグロ表現があります。

注意

確かに兵器の製造設備は必要だった。


だが、いくらなんでも計画性がないのではないか?


「マスターや猫耳、狐耳、ウサギ耳、犬耳を守るためです」


「なら仕方ない」


命とお金なら明らかに命の方が大事だしな!!


決して耳に釣られたわけじゃないぞ。





アネッテとアクセリナを伴って久しぶりにギルドを訪れた。


アクアは開発、スティナが書類仕事があるのでお留守番だ。


「私もギルドに登録しないと」


そういえばアクセリナのギルド登録はまだしてなかったな。


ギルドに入ると丁度、受付嬢のアウロラさんの列が途切れた。


「お久しぶりですアウロラさん」


「蒼騎士様お久しぶりです。今日は依頼の受注ですか?」


「それもあるけど、まずこのアクセリナのギルド登録をお願いしたい」


ギルドランクは幾つから始まるのだろうか?


俺たちはライオンキングの口添えがあったから高ランクから始まったが…


「そちらのアクセリナさんですね。なにか資格等は持っていますか?」


「資格?スカウト準一級位かしらね?」


「準一級ですか?!それは凄い…かなりいいところから始められるかもしれません。少々お待ちください。セルマさーん」


受付嬢はギルドマスターを呼びに窓口をクローズドにして走っていった。


しばらくするとセルマさんが2階の執務室に呼んでいると、アウロラさんが言付かってきた。


2階に上がりノックをする。


「入って」


「失礼します」


「ショウ久しぶりね。で、その子がアクセリナね?」


セルマさんは品定めするようにアクセリナを見た。


「スカウト準一級ね…今から裏手で担当者と模擬戦をしてもらいます。勝てばショウ達と同じBランク、負ければCランクで始めてもらうわ。武器は持ってきているわよね?」


Bだと?そんなにスカウト準一級は凄い資格なのか?


「ええ、ショウお願い。後、ダガーナイフがあればそれも出して頂戴」


俺は引っ越しの際にアクセリナから弓を1張、虚数庫に預かっていた。


「召喚」


ショートボウとアダマンタイト製のダガーを取り出しアクセリナに渡した。







ギルドの裏手にある訓練場、アクセリナと一人の黒づくめの忍者?のような格好の男が10m程離れて向かい合っていた。


アクセリナは弓の張りを確かめ、男は軽く屈伸運動をしていた。


「あの方は迅雷のヨアキム!!Aランクのスカウトじゃないか!!」


アネッテが横で興奮している。


どうやら相当の実力者のようだ。


「迅雷?また大層な二つ名だな?」


「迅雷は2本のダガーで絶え間なく攻め立てる超近接タイプで、迅雷の名の通り、かなりのスピードを誇る足回りを利用した3次元戦闘が得意…らしいが。周りに木がないから平面での戦いになるな」


駄目じゃん迅雷。


「まあ、それでもかなりの実力を有しているぞ」


セルマさんが両者の中間の位置に立ってルール説明を始めた。


・戦いは一対一の時間無制限


・ここは闘技場のシステムと同じ瀕死になれば医務室に運ばれる仕様になっている。


・医務室送りになれば負け


・武器は自由 魔術は上級まで使用可


「両者準備はいいわね?始め!!」






先制は当然、リーチの長いアクセリナ。


迅雷は忍者のように上半身を地面スレスレまで倒して地面を這うように走っていた。


アクセリナが矢を同時に3本つがえて発射した?!それでちゃんと飛ぶのか?


ちょうど真ん中の矢が当たるように迅雷に3ウェイの矢が飛んでいく。


既に人外の戦いになっているような気が…あ、アクセリナは人じゃなかったな。


迅雷が跳ね起きるように地面を蹴り、一瞬滞空、矢を跳び越えた。


すげえ流石忍者。


「スラッシュエリア!!」


アクセリナがかまいたちの陣を眼前に発生させ、バックステップ、次の矢を今度は一本つがえた。


「!!」


忍者は突然発生した風の陣を避けるためにジャンプで飛び越した。


「甘いのよ!!」


空中で無防備を晒す忍者に向かって矢を放った。


空気を引き裂いて風を纏う矢が伸び


ストン


矢は突如現れた丸太に突き刺さった?!

 

?!変わり身…だと…


どういう原理かわからないが、とにかくアクセリナの攻撃は外れた。


本体は何処だ?


「土遁」


急にアクセリナの足元の土が盛り上がり、アクセリナの足に忍者の手が。


て、てて、てめぇ俺の嫁に触れるとはいい度胸だ…しかも、今日のアクセリナはホットパンツを履いている。


つまりだ、忍者の、位置が、一番の、ホットスポット


許さん。


俺が殺気を飛ばすと忍者の動きが鈍る。


その隙をついてアクセリナが忍者の腕にズブリとダガーをぶちこみ、そのまま地面に縫い付け。


「こ、この変態!!」


そこからは阿鼻叫喚の地獄絵図。


アクセリナが容赦なくストンピングを食らわせ、食らわせ、食らわせ続ける。


スプラッタ映画のワンシーンの様に血飛沫が…


そんな中でも忍者は何故か恍惚とした表情を浮かべながら、自らの血で出来た血溜まりの中に沈んだ。

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