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機甲魔術師の異世界転移  作者: タングステン風味
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食糧探しと敵

昼になり、ようやく冒険者パーティの全員が休息をとり終えた。


どうやらユリア達は食糧を確保し、ここで一泊の後に、町に出発するようだ。


俺もついていきたいと申し出ると、ユリアは若干の迷いの後に同行を許可してくれた。


小屋から30分ほど離れた所にある森林地帯


俺は、体長が3m、牙が剣ほどにも鋭く長い猪をミスリルランスを使って応戦していた。


「キョウスケ〜〜?〜!?」


言葉が通じない為、意思疏通がうまくいかず連携がとりづらい。


俺は誤射を恐れて銃器や土魔術の使用を控え、ミスリルランスで戦っていた。


「風?!〜〜!」


風魔術か?!


大きくバックステップで距離をとった。


「Piggggyiiii!!」


猪は大きく仰け反る。


冒険者パーティの放った弓矢が追撃するように猪の顎に突き刺さった。


今だ!!


猪の注意が散漫になったその時、俺は腹の下に潜り込みミスリルランスを真上に突き上げ


「アーススパイク!!」


体の内部から土の針を頭頂部に向かって生やし、内部から脳天を破壊した。。


びくりと猪は大きく震え、どうっと倒れ込んだ。


「お見事です」


ぱちぱちとガイアは拍手してくれた。


「まっ、こんなもんだろ。ほれユリア、ハイタッチ」


俺が手を上向きにつき出すと、ユリアがぱんとハイタッチしてくれた。


続いて冒険者パーティの他のメンツともハイタッチ。


皆嬉しそうで何より。


絆も深まった気がする。


猪を処理しちまおう。


腹を掻っ捌き内臓を引きずり出した。


次に翔と一緒に考え出した魔術の利用法を試す。


「世界を構成する根源の力の欠片 磁力よ我に従え マグネティックフィールド!!」


磁力を操る魔術を猪に行使する。


血液中の鉄分を利用した血抜きだ。


「~~~!!」


こんな方法があったのかと目をキラキラさせるちびっ子。


ふはは、褒めるな照れちまうだろ?


さて、晩メシも確保したし小屋に帰るか。


「送還」


猪を虚数庫にしまった。


「~~!!!!!」


さっきも見せたが、やはり時空系の魔術が珍しいのかユリアは大興奮している。


ズシン…


大地を揺るがす程の大きな足音。


何だ?地響き?


震源が明らかに近くなって来ている。


…冷や汗が出て来た。


ユリア達も警戒を強めている。


「恭介…逃げる準備を」


「わかってる」


ぬぅと木々の間から頭が飛び出してくる。


人だ。


但し、大きさが5m程もある一つ目の巨人で、頭には冗談のようにちょこんと角が一本立っていたが。


その体は赤黒く、筋肉は皮膚を突き破らんばかりに膨張しており明らかにパワータイプ。


それを証明するかの如く。


巨人は成木を両手で掴むと。


「gruaa!!」


獣のような咆哮をあげて木を軽々と引っこ抜いてしまった。


不味い。


回りには木なんて大量に生えているし、あれを投擲されたら俺や冒険者パーティのやつらならともかく、足が遅そうなユリアは逃げ切ることができないだろう。


どうやら皆も戦うことを選択したようだ。

後もう少しで須藤編終わりです。

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