表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機甲魔術師の異世界転移  作者: タングステン風味
81/115

ガイアちゃん怒る

見られた。


ガイアちゃんに見られた。


俺は、アネッテに手取り足取りねちねち鼻息を荒くしながら、授業をしているところを見られてしまった。


「翔君が4人のお嫁さん候補と同棲している事は知ってるけど、庭先でそんなことするのはどうかと思う」


はい、その通りです。


「もう……アクアは一体何をしているの?翔君ちょっと正座」


はい。


おとなしく俺は地べたに正座する。


「すんませんでした」


「私に謝るのではなくて、アネッテさんに謝りなさい」


怒られた。


昔からガイアちゃんには頭が上がらない。


「すみませんでした」


アネッテに謝った。


「別に大丈夫だ。もうちょっと場所を選んでくれるとありがたいが」


うん。


今度は場所を選んで、もふもふするね?


「ほら、立っていいよ翔君」


イエスマム。


「ところで、ガイアちゃんだけ?須藤さんは?」


小芝居を続けていてもガイアちゃんのマスターである、須藤さんが来る気配がない。


「ちょっとユリアさんとね...その、盛り上がっちゃってるから、先に私だけ来たの」


うわ、犯罪ですよ須藤さん。


色々大丈夫なのか?


大きさ的に。


まあいいや。


「立ち話もなんだし俺の家に上がってくれよ」


ガイアちゃんの手を引こうとすると、するりと通り抜けてしまう。


あ、そっか、アクアとアネッテが触れるから忘れていたが、大精霊の位階?に達していない精霊に物理的に触れないのだった。


「もう、何してるの?そういえばその辺のことも知りたいから、アクアも呼んできてもらえる?」


イエスマム。





俺はリビングにガイアちゃんを案内すると、アクアを呼びに地下の工作室に向かった。


「アクアー?ガイアちゃん来たからリビングにこいよー」


アクアは、何かを作っているようだ。


「マスター、ちょっといいところなので、あと5分待って下さい」


ああ、これは長引くパターンだ。


一体何をやっているんだ?


俺はアクアの手元を覗き込んだ。


ああ、左足用のエーテルエッジ発生装置か。


「ほれ、そこで手を止めて上がってこいよ?魔術文字を掘り込むのは後でも出来るだろ?」


アクアがもうちょっともうちょっとといいながら作業を進める。


……いたずらしてやろう。


俺はアクアを後ろから抱き締めると、アクアの髪の毛の匂いをすんすんと嗅いだ。


「ちょっと?!マスター何して」


俺はアクアのいい匂いを堪能すると、アクアの耳をハムった。


「ちょっと?んっ!やめ?」


アクアが顔を赤らめながらいやいやをする。


ほうあ〜〜!!可愛い可愛いよアクアちゃん!!


「翔君、ちょっといつまでかかっ……て……」


またガイアちゃんに変態行為を見られた。


「すぐに上に上がって来なさい」


恐い。


無表情で俺を見つめるガイアちゃん激恐。


「いこっか?アクア?」


「はい、マスター」


俺たちはリビングに戻りガイアちゃんに一刻も早く許しを乞わなくてはならない。


「「すみませんでした!!!」」


俺とアクアはリビングに入るや否や、ジャンピング土下座を披露してマムに許しを乞う。


「ちょっと翔君?そういうのに興味があるのはわかるけど、程ほどにしときなさい?それにアクア?あなたがついていながらこの体たらく、もうちょっと気を引き締めなさい」


ひぃ恐い。


「「すみませんでしたマム!!」」









「なるほどねえ?そんなことがあったの」


俺はかくかくうまうまこっちの世界に来てからのことを報告した。


「私たちも、発電所で女性の人質を救出した後、翔君のところに応援に向かっていたの。それであの魔力の渦に巻き込まれてしまってここより南の草原地帯に飛ばされたのよ」


次回から数話須藤さん達の活躍を書きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ