ある意味光射す場所
相羽家の女性陣は脱衣場にいた。
「きゃー♪アクセリナ大きい!!」
「ちょっとあまりみないで恥ずかしいから」
勿論身長のことではない。
「「……」」ペタペタ。
悲しそうに自分のを触る乙女達。
因みに順位は、アクセリナ、スティナ、アネッテ、アクアの順番である。
「ってアネッテは並ですよね?」
アクアとアネッテには越えられない壁が存在していた。
「いや、ほら私って器用貧乏みたいにならないか心配で、アクアの方が需要があるんじゃないか?」
「ことマスターに至ってはそんなことは絶対にないと思いますよ?内面を重視される方ですし、それにアネッテには狐耳と尻尾があるじゃないですか」
「確かにショウは私のものに並々ならぬ関心を持っているが、どこがそんなにいいのかわからない」
まあ、手触りはいいのだかなとアネッテは尻尾を弄りながら言った。
相羽家の浴室はリフォームされ大浴場へと変貌を遂げていた。
「皆で洗い合おうよ♪」
スティナがアクセリナとのスキンシップを図ろうと提案する。
「え?ええいいわよ」
アクセリナが迫力に負け思わず頷く。
「じゃ最初はアクセリナからね♪ほらアクアとアネッテも」
ソープを泡立て皆で洗い合う。
「こういうことは初めてだから緊張するわね。んっ//」
ガチャガチャと音を立てて食器を洗う俺。
「飯はうまいし皆も楽しんでいたし、いい夕食だったな」
食器を洗い終わりリビングに戻ると何やら風呂場が騒がしい。
耳を澄ますとどうやら体を洗いあっているようだ。
……俺、聞き耳立ててどうすんだ?変態みたいじゃないか。
まごうことなき変態である。
!!地下から謎のプレッシャーを感じる。
あ、月を忘れてた。
慌てて回収に向かう。
「ご主人様酷いです」
「本当に申し訳ない。お詫びに念入りに手入れをしてしんぜよう」
アクアが買い揃えてくれた御手入れキットを手にリビングに戻る。
汚れを紙でぬぐい去り、打ち粉をポンポンと刀身にまぶす。
「ひゃん、んっご主人様ぁ、やん、気持ちいいです」
刀の手入れ方法だがこれでよかったみたいだ。
「もうちょっと静かにできないか?」
妙に色っぽくて気が散る。
「 わかりました。んっ、気を付けます」
「ん、ん、ん~っ、んんん~っ?!」
何かいけないことをしているような気がしてきた。
もういちど軽く剣をぬぐい手入れを終える。
「あ、ありがとうございましたぁごしゅじんさま」
プルプルと震え気絶?したようだ。
俺は厨房へと引き返し嫁達が風呂から上がってきた時に出す、冷たい飲み物を用意することにした。
「マスター、お先にお湯いただきました」
アクア達が髪の毛を拭きながら風呂から上がってくる。
皆薄着で肌を赤らめ非常にくるものがある。
「ほ、ほら水分補給しておけ」
キンキンに冷えたオレンジジュースを皆に手渡す。
「ありがとうお兄ちゃん♪」
スティナは両手でグラスを受け取り椅子に座って飲んでいる。
こくこくと可愛らしく飲んでいる。
何か妙な気分になってきた。
そそくさと風呂場に直行する。
早く風呂に入って寝てしまおう。




