女子会
5分位かアクアをずっと無言で抱き締め続けた。
「あの///マスターもういいです」
照れが入り始めたのか解放を要求する。
「そうか?良い抱き心地だったからこのまま寝室に連れていって、抱き枕にしようと思っていたのだが」
「……///」
アクアが顔を見せたくないのかうつむいてしまう。
「そ、そうです。何かマスターを通して私に木精霊の魔力が流れてきてますがこれは?」
「ああ。木精霊のアクセリナと契約した」
「え?木精霊と?ということはマスターの伴侶になったということですよね?」
「ああ。相談せずにすまなかった。半ば成り行きの様に決まったが俺の意思で決めた」
「そう…ですか。マスターが決めたなら私に否はないですが、こっちに来てからマスター1週間に2人のペースで嫁つくってますよ?」
俺唖然。
「よ、予想以上にハイペースだな」
「いくらこの国は重婚可能だとしても早すぎるし、多すぎです」
アルムは重婚できる。
嫁を数多く養い沢山の子どもを生むことは、尊敬されることらしい。
勿論それが原因で経済的に立ちいかなくなれば、侮蔑の視線を向けられるが。
「ちゃんとスティナとアネッテ、王様と后様にも報告して下さいよ?」
「わかってる。上にアクセリナがいるから紹介するよ」
アクアと一緒に一階に戻ると
「アクセリナさんはお兄ちゃんの何処に惚れたの?」
「力強さと可愛さのギャップとか色々よ?」
「あーっわかるわかる♪ということはお兄ちゃんの寝顔見たんだ?」
「勿論よ?多分無意識だろうけど私がベッドサイドで看病してたら、服の袖を行かないでって掴むの」
「きゃー♪見てみたい!」
「私も初めてショウに膝枕した時の寝顔は、こう、胸が熱くなったな」
「皆お兄ちゃんを独り占めしてずるいー。でもこれからはそんな機会もあるだろうから別にいいけどね♪」
「まあ今日からは全員で寝ることになるだろうから公平に寝顔を見れるぞ?それと寝る前に髪の毛をブラッシングしてもらうといい。ショウはとてもその、上手だった////」
「 そうなの?ショウったら酒池肉林ね」
い、いかん仲が良いのは幸いだが、このまま女子会を続けられては俺のことが赤裸々に暴かれてしまう。
「アネッテー、スティナーただいま」
「「おかえりなさい!!」」
二人して満面の笑みを浮かべ俺に跳びついて押し倒してきた。
俺はふわりと彼女らを受け止めると胸に強く抱きいれた。