念願の
俺はやたらと広いベッドにそわそわしながら腰かけていた。
何度でも言うが俺はDTだぞ。
それがいきなり一緒に寝る?
アクアならともかく、もふもふのアネッテや抱きつき癖のあるスティナが来たら俺はっ!!
悶えていると、遂に扉が開く!
「シ、ショウ今日はよろしく頼む」
もふもふ来た。
「まずはショウに言っておきたいことがある」
「国王様がどうも結婚しろとショウを脅しているらしいが、あまり気にしなくていいぞ」
「わかってる。お義父さんは確かに俺を脅してはきていたが、そんなに非道なことをする人ではないとちゃんとわかってる」
「 もし国王様が何かしてきたら私が命をかけてもそれを阻止するし、何故国王様がそんなことをしたのかは、多分私達娘を応援するという意味合いが強いと思う」
「だからショウ。嫌だったら嫌と言ってくれていいぞ」
アネッテが手を握ってきた。
俺の心臓がドキドキとビートを刻んでいる。
落ち着け俺。
「そ、そういえば先祖がえりを触ってもいいぞ?謁見の間でも言っていたしなっ」
アネッテが顔を赤らめながらそう言って俺の隣に座ってきた。
俺の横に座っているアネッテが尻尾を俺の膝の上に置いてきた。
ふぁさ。
遂にこの時が来てしまった。
豊かに蓄えている尻尾の毛に指を通す。
「ん///こそばゆい」
ふぉあああ!なにこれ超すべすべ。
夢中になって指ですく。
「あぅ」
更にアネッテは頬を赤らめ恥ずかしそうにした。
尻尾を持ち上げ顔に埋めるとそのシルクの様な手触りの尻尾が、俺のハートにとんでもない潤いを与えてくれる。
「ショウっ。ん///恥ずかしい」
そうだ!こんなこともあろうかと、アネッテ用にブラシとオイルを買ってきていたのを忘れていた!。
「ちょっと待ってろ!」
俺は魔術で体を加速、階段をかけ降り米袋の横に置いてきたブラシ一式を確保、急いでアネッテの元に戻る。この間約7秒
「アネッテ尻尾をブラシで手入れさせてくれないか?」
俺は返事を待たずに尻尾の根本から先に向かってブラシを滑らせた。
「ひぅっ?!自分でするときは何も感じないのに、んぅ///何か全然違う」
アネッテは体に力が入らないのか俺に寄りかかり荒い息をついていた。
もう俺死んでもいい。
俺はオイルを手に馴染ませ、少しづつ尻尾に塗布、ブラシで伸ばしていく。
どんどん艶が出てきた。
アネッテもぴくぴくして艶が出てきた。とても色っぽい。
おおう、神々しいまでの艶やかな尻尾が、俺の目の前に降臨めされた。
そうだ!!次は狐耳さんも手入れしてあげなければ!!
「ふうっ?まだ何かするのか?」
またもやオイルを馴染ませ始めた俺にアネッテが戦慄する。
少量のオイルで狐耳様にお手入れをして差し上げる。
ふよふよとした感触の狐耳様は俺が触る度にぴくっぴくっと動き、こそば気持ち良さそうだ。
そうして15分程狐耳様を喜ばせ続け最後にふぅと息を吹き掛けると。
「!?」
アネッテが一瞬ビクッと体を硬直させ、くたぁと弛緩した。
「おい?アネッテ」
「…」
返事がない。ただの気絶のようだ。
やりすぎた!




