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機甲魔術師の異世界転移  作者: タングステン風味
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相討ち

対潜迫撃砲が爆発すると、過剰ともいえる熱量が解放され海水が撹拌された。


「ロケットウィンチ射出!!」


翻弄される機体を海底に縫いとめ、敵の状況の把握に努める。


未だに球状の焔が貝を襲っているようだ。


「アクア敵の状況はわかるか?!」


「もう少しお待ちください。…ズームします」


モニターに黒焦げになった貝殻が映し出された。

その時、ガンガンっと何かを叩き割ろうとする音が海底に響きわたる。


これは一体何の音だ!?


「音の発生源は…貝です!」


貝殻が内側から膨れ上がり

一際大きな破砕音が鳴ると同時に、肌色とどす黒い緑が混じった色の何かが貝から飛び出てきた。


「こいつが本体か?!」


巨大な厚みのある体に、ぎょろりと赤い色の大きな目玉がついており、その下あたりに牙が生え揃っている。

その上体からは10本以上の触手が生えており、本当にこいつは貝なのかと全力で突っ込みたい。


目玉の怪物は、触手を器用に操り俺の周りを威嚇するように高速で移動している。


触手の一本が矢を俺に向けて放つ。


「見えていれば当たらない!!」


小刻みにブースターを点火し、矢を曲芸の様なうごきで避ける。


しかし、水中銃を失ったのが痛い。

相手は予想以上に速く、トーピドーやハプーンは余程近づかないとあたらないだろう。


しかし、触手が俺を牽制しているために、中々距離を詰めることが出来ずにいた。


「マスター魔力残量が40%を切っています。このままでは、じり貧です!!」


「わかってる!!」


わかってはいるが、先程触手にハプーンを撃ち込んだせいで相手の警戒心が増しており、中々チャンスが訪れない。


リスクは大きいが釣るか?


「アクセリナ、そっちに敵を寄せる。迫撃砲の準備を頼む!!」


追い詰められて逃げるような芝居をうち、海面に向かって相手を誘う。


「ウォーターウォール!!」


射線上に船がいるために避けることが出来ない。

防御魔術で凌ぎながら、海面に浮上しなければ。


釣りは上手くいっているが魔力が相手の矢を弾く度に目減りしていく。


少しずつ海面に近づき辺りが明るくなってきた。

相変わらず目玉は、触手から矢を撃ちつつ一定の間隔を保って一方的になぶり殺しにしてくる。


「マスター!!あと、魔力10%です!!」


もう船は見えているが、もう少し近づけないと!!


遂に魔力の限界を迎え魔力炉が停止、ウォーターウォールがかき消えた。


「まだだ!!召還!!」


大型のブレードを召還し、矢を弾く。

自分自身の魔力をフレームに供給し、何とかフレームの稼働を維持する。


「アクセリナ!!やれ!!」


大型ブレードが限界を迎え中程からばきりと折れてしまう。


限界か?!


俺自身の魔力も切れフレームが停止する。


矢がフレームに突き刺さる。


アクアが衝撃でフレームから弾きだされた。


「マスター!!」


魔力の残りカスを体から絞りだし魔術の泡でアクアを包んだ。

そして、迫撃砲が目玉の怪物に直撃。


荒れ狂う海流に呑まれ俺は意識を失った。

ショウが意識を失い、海流で体が玩具の様に翻弄されていたその時、動く筈のない灰色のフレームが魔術を行使した。

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