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第百六話:試乗

〈ユキは、新車で旅をしたいと思った事はあるか?〉

「……突然何? ないわよ。レッカーに乗るのが楽しいもの」

〈そうか、そうだよな。ありがとう〉

「でもまあ、例えば大きなキャンピングカーだと、車内が広くて快適で、マオが毎日ベッドで寝られて良さそう。キッチンで美味しい料理が作れるし。二、三日ほど試乗って出来ないのかしら。天井が上に開いて満天の星空を見上げるのって魅力的よね」

〈え、ちょっと待って――〉

「冗談よ」


今回も200文字で書いてみました。次話をお楽しみに。

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