ジャンボ宝クジ当選番号予知機
発明家のnobは、ジャンボ宝クジの当選番号を予知する機械の研究に人生をささげていた。長い研究の末に、ついにその発明を完成させたのであった。
「ついにできた・・・」
「長い間、研究していたジャンボ宝クジの当選番号予知機がついに完成したぞ!」
「早速、次の年末ジャンボの当選番号を予知してみよう」
この機械の詳しい動作原理は省くが、これまでの当選番号や、そのときの景気状況、為替動向、当選金額、はてやサラリーマンの小遣い平均額や、主婦の小遣い平均額などあらゆる要素を多角的に分析して、当選番号を予知するという複雑なものであった。
nobは機械のスイッチを入れ、予知を開始する。
機械の計算が終わるまでに3日間かかる。nobは心待ちに計算結果を待ち、結果が気になり、ワクワクしてなかなか寝付けない日々が続いた。
機械の結果が出た。
1等 ○○組1xxxxx
2等 △△組1xxxxx
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「おう、結果が出たぞ。次の年末ジャンボが楽しみだ」
そして年末ジャンボの当選発表である大晦日になった。
nobはワクワクしながら結果を確認する。すると、なんと、全ての予想が的中していた。
「素晴らしい!。全ての予想が当たっておる。これでワシも大金持ちになれるぞ!」
しかし、nobはハタと思った。
「当選番号が分かったのはよいが、そのクジをどこで売っているかが分からん・・・」
そして、nobは次なる研究として「ジャンボ宝クジの当選場所予知機」の研究を開始するのであった。