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午前5時 集合

なし

何台ものバスが横付けした宿舎

着いてみて驚いた。

素晴らしき、緑豊かな山々

湖面が輝く、紺青の湖

そしてお決まりの、青い空に白い白い

大きな大きな入道雲

そして、宿舎周りは

絵に描いたようなからまつ林

しずしすと

つくつくほうしが鳴いている


まさにリゾート。

非日常の世界

空間

そう言うにぴったりの場所。


武男が想像していた

台湾、中国風の

がちゃがちゃと雑然とした

なんだこっちは1500円で

泊めてやってるんだから

文句言うなよ

食事代別だ

みたいな

そして、2段ベットで早朝のラジオ体操、

ぼろい宿舎

というイメージはまさに一掃。

きれいさっぱりあとかたもなく

なくなった。

しかしまあ

小学校、中学校の

あのなんともいえない青臭い林間学校は

どこにいったのだろうか。

世の中はかわるものだ。

そう感嘆した。


隣席でぐっすり寝入っている朝井和利を

こづいて起こす。

この野郎は、バスに乗った途端に

爆睡。すごい神経。

よく寝れる。

こちらはなんだか興奮して寝付けず

寝たんだか寝ないんだか

よくわからない状態で

市役所前に向かったというのに

そして、今日の朝5時

集合場所の市役所前で

朝井に会って驚いた

そんな服を着ているのを見たことがない

というくらい

朝井はきまっていた

抜群なリゾート衣装。

まさに、この場所を下見したんじゃないかとも

勘ぐった。


このロケーションにぴったりなその姿は、

紺青のジャケット

中はそれとあわせない黒のベスト

さらにその中、胸元から見える茶のシャツも

きまっている

こういうのをおしゃれというのだろう

そして、ジャケットとはあわせない

黒のパンツ。

お決まりが、ブランドのサングラス

おまえは芸能人かと

改めてそのスタイルのよさと

たとえ、それがブランドショップの

店員一押しのチョイスだとしても

ここまでそれを着こなして

ほれぼれするくらいきまっている

朝井に

いらいらした。

いくらこづいても起きない

朝井の余裕にいらいらした


その様子を向こうの座席で

林 めぐみと、鈴木 那緒が

笑っている

なし

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