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東京丸の内風OL
なし
二人とも
おやまあ、の顔。
那緒さんは、
バスの中では
ビジネスウーマン風黒のシャツ
パツパツのパンツ
東京丸の内風OLだった彼女
今は
長い髪を無理矢理
帽子にねじ込み
なまめかしい
うすピンクの口紅
どころか
顔色も青い感じでやつれたよう
逃亡者那緒
愛人を殺して逃げましたという形相。
ところが
私の顔を見るなり那緒さん、
「水は、いらない。
こんな見通しのよすぎる
ところでトイレも大変。
まあ、男子は立ちションでいいから
ホント楽よねえ。」
突然ばっと立ってまるで立ちションのように
そう言い放って
豪快に笑い出す。
私の顔を見た途端
元氣が出たのか
なんなんだ。
本当に、女は強いなあ。
何を言い出すのかと思いきや
下ネタですか。
と何も言えなかったが、感心してしまった。
かくいう自分は
低木の陰で倒れている人を見て
もしかしたら見ず知らずの人と
お知り合いに・・・なんて
ねらっていた自分がいたのだろうか
そんなことを急に思ってしまって
自分で恥ずかしくなってしまった
なし




