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オルセー美術館
なし
参観者からのため息
おどろくような
手さばきで
あれだけの面々が
鉢に集う
様々な花みがとてもきれい
とても絢爛
それでいてロマンチックな雰囲氣もある。
最後に先生
一つの花を手に取り
語り出す
「小さい花が素敵なデージー
私が一番、好きな花よ」
「映画 ユーガットメールでも
登場したかしら」
なぜか、私をみてほほえむ。
「さあ完成よ。
モンマルトのダンスホールのように
この教室の華やかさを作品に仕上げたわ。
(全体に語るように)
原作は
ルノワールの名画「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」
今度オルセーで見るといいけど・・」
そこまで深い訳があったのかと
全員が息をのむ
その器にそんな意味が託されていたとは
頭の記憶しかないが
晴れの午後、広場で、着飾った人々が
踊る姿がイメージとして広がる
「さあ、どうかしら、
今日は本当に短い時間だったけど
少しは私も
みなさんの心のオアシスに
なりえたかしら
それでは、また
いつかどこかで会えると信じて
そしてこの後の素敵な
旅行を楽しんでね
ハブ ア ナイス トリップ」
なし




