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胸のサイズ

なし

次は言わずもがな

自分でつくることとなった

やはり見ていて

楽しそうだったが

おもしろい土遊び

また、石をしきつめたり

土をまぜたりするのも楽しかった

しかしながら

シロートとプロは違う

植えるのはとてもむずかしかった

氷見さんの鉢は

さっさと簡単にドーム状になったのに

私の作品は中央部分も平らで

山にもならない

たぶんそこにもコツか技があるのだろう


そして

ひとまわりしてきた氷見さん

悪戦苦闘している私と

その作品を見るなり、あらあらという顔

出てきた言葉が


「かみさま、知ってる

(そういって笑いながら)

 女の子のブラジャーで

 おっぱいをよせてあげるやつあるの?

(自分の胸を押し上げるしぐさ)

 あのようにないものを

 土や、花の高低差で盛り上げるのよ」


そう言って快活に笑った。

私は、ブラジャーという言葉。

さらに思わず氷見さんの胸

背が高くボーイッシュな感じなのに

豊かな胸をみて

どきりとして返すことばもなく

どぎまぎしていた


そこへ

アンニュイな講師もやってきた

盛り上がっているところをかき乱すのが

お好きなようで

「まあまあ盛り上がっていること」

(嫌みのようでいて、楽しそうに言う)


じっと武男の作品をみて


「あら、

 はじめてにしては

 いい作品じゃないの」


「ここをこうすれば

 もっとよくなるわよ」


そういってさっと鉢の中央部を盛り上げ

さらにアクセントとして

斑入りハゴロモジャスミン、ミルキーウェイよりも

黄緑の細長い斑のついた草を

鉢の脇に自然に配置。


さすが師匠。

氷見さんの作品も素晴らしかったが

また別の趣になった。


「さあ、私も

 かみさまに

 お近づきのしるしに

 いいものおしえちゃお

 かしら」


そういって先生は

いがいに素早い動きで

リースを作り始めた。



なし

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