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この部屋臭うよ!

 


5月11日 俺はしんだ。

雨がふってるにもかかわらず、山道を猛スピードではしっているうちにカーブでスリップ、崖から転落して死亡。


俺の名は三上竜輔みかみ りゅうすけ25歳。

もともと俺は勝ち組だった。 有名な資産家の家に生まれ、ほしい物は何でも手に入った。

むかしから勉強、スポーツなんでもできた。

さらに女うけもよく、女にも困らなかった。 毎晩高級クラブにあそびにいったり いわゆるボンボンだった。

しかし愛車のフェラーリでひとりでドライブに行ったのが間違いだった。 調子に乗って遠くの山まで行き、さっき言ったとおり、あっという間に死んだ。



だから今俺はここにいる。 ここは審判の部屋というところの手前らしい。目の前にその部屋の入り口のドアがあり、そこに列ができていて一人ずつ名前をよばれその部屋に入っていくようだ。

そして俺の番が来た。「三上竜輔さん どうぞはいってください。」



ガチャ・・・


中はまるで事務所のように書類がつまれ、大きな机といすがあり、いすにはいかにも温厚そうなしらがにめがねのおじいさんがすわっている。

「え~ 三上竜輔さん 事故死 なるほど。」

ぼーっとたっていると、

「あ、そこすわって。」といわれ 目の前のいすにすわった。

「はいはい んじゃ はじめます。 ここではあなたの今後について話し合いどうするかをきめます。」

なるほど、部屋の名前のとおりだ。

「死因 事故死か。 まっ たいした罪も犯してないようだね。 ふむふむ ボンボンかおまえさん。まっいいんじゃね 天国で。」

かなりテキトーなじいさんだ。

「天国って・・・ どうゆうとこなんですか!?」

「あ~ぶっちゃけ言うと 死んだら魂だけになってんだけど、記憶や人格があると新しく生まれ変わるのに邪魔なんだわ。だから天国いって記憶と人格を処理して生まれ変わってもらうわけ。」

「ちょっとまってください!それって 俺の存在が無になるってことじゃないですか!そんなんやですよ。」

「正確には無になるわけじゃないんだけど、とりあえず地獄よりはましだ。んじゃ決定!」

といって机についてるぼたんをおした。

すると床がきえ 俺はおちていった。

「うわああああぁ・・・・」




気がつくと大の字に寝ていて目の前には星がひろがっていた。

まるで宇宙の一部になっているかのように感じた。


そして起き上がると床がまるでガラスのようなとうめいの板でできていることにきずいた。視線を少し上げるとひげの長い仙人のようなおじいさんがいた。

「おお 来たか新入り君。」

「あんた だれだよ!。」

「私は いわゆる 神様じゃな、きみの魂の処理を担当するのことになる。」

神様!? 全く気品がない!

「俺は処理される気はないぜ! そんなことしたら無しかまっていない!」

「はじめはみんなそう言う。しかし処理するといっても一瞬ではい終了とはいかんのじゃ。お主、やり残したことはないか?」

「やり残したこと?・・・」

すこし考えてみたが俺はボンボンだし 何の不自由もなかった。 あの生活をずっと続けたいとはおもうが それほど強い未練なんかなかったことに気づいた。

「お主は生まれたときから恵まれている。庶民とは一味違う優越感あふれる人生に満足していたはずじゃ。ただ事故で早死にしただけのこと。お前はその生まれ持った恵みのせいでいままでしらずにいきてきたことが多すぎる。」

そういうと目の前に筒型のとうめいの容器のなかに突然とじこめられた。

「うわっ!だせ!だせ!」

「お主はそこの中で待っておれ。」

そうゆうと神様は床からなぞの機械を出現させた。


そして「いまからお主をもう一度地上に転送させる。もう一度生前の姿で生き返る。ただし期間は10日、それまでに見つけるんじゃ。大切な何かを!」

「おい!なにかってなんだよ!おい!」すると筒型の容器のなかが青白くひかりだした。

「うわあああああ~」

すると俺も形が青白い光のたまに変わり、ポチという音とともに神様が叫んだ!

「あ!悪い!今間違えて別の体をえらんじまった!生前とは別人になっちまったがきにするな。」

「ふざけ・・・うわあああ~」 ものすごい速度で俺が下に落下していくのがわかった。




きずいたら目の前には天井が広がっていた。

くさっ! うわまじかよこの部屋ごみだらけだ。 寝ているこの布団もぼろぼろ・・・ ダニまみれだ。


ん? ちょっと待て 俺ってこんなにふとってたか!?

神様のあの言葉をおもいだした!

あわてて 洗面所に走り鏡をみると・・・

マジかよ そこには新・俺が映っていた。パンツ一チョにシャツ一枚、ぶっさいくなにきびずら、おまけにデブ。さらになんなんだこの体臭!

スマートで金持ち、おまけにかっこよかった俺はどこへいったんだ。


俺の頭に絶望がうかんだのは言うまでもない。





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