女王
サーセン たぶん矛盾点おおいす たぶんここは変わるかもしれんす サーセン
俺は何時も通りの時間に教室に来た。まぁ後で先生に怒られるのは目に見えてい
るけどな,
クラスの連中が変な目で見てくる。
変な会話も聴こえてくる,
「閥くん、何だか振られたらしーよ」
「マジで~、真面目そうに見えたのに意外にやるのね~」
「辻間の話だとめちゃくちゃ綺麗な人だったらしいよ」
…もうそんな噂が広まっているのか、最悪だ…
俺に協力するどころか変な噂までやられて、今回のはとことん酷いな。
俺自身でこの噂を撤回出来る訳がないし、そんな勇気もない、
………だがな、我慢の限界値が人にはあって、それを超えてしまったら、人は人
では無くなるんだぜ。
「辻間!」
辻間は肩をビクッとして驚いたが、普通に真面目に返事を返してきた。
「閥くん、今朝はごめん。見る気は無かったんだけどつい気になってしまって…
」
「お前は何か勘違いしてないか?」
「えっ?」
「お前、俺が話している相手彼女だと思ったんだろ?」
「うん…」
「あれはな、アイツは俺のアネキだ!」
「マジか!!」
「でも閥くん、もう遅いよ…根岸君に聴かれてしまっていてもううちらの学年は
もうほぼ知ってると思う。」
「んなっなんだと…」
手遅れカァァ
俺の中学最後の思い出が潰れてしまっていてもう直す事が出来ないんだ。バツマ
ルを恨みたいけど、力じゃ勝てないし、そもそも冗談で済まされねぇよコレ
……………どうするかな
あのバカマルはとんでもない事をしてくれた、これは仕返しするしかないであろ
うよ、
昼休み
「也智熊 知恵を貸してくんないか?」
「例の噂か?」
「あぁ、あれはな、バツマルにはめられた、」
「あぁ、君のお姉さんね。噂の撤回は厳しいと思うぞ。根岸の噂広めは3日あれ
ばほぼ全校生徒に行き渡る。」
「いや、そっちの方はいいんだ、俺はアイツに仕返しをしたいんだよ」
「…そんな事したら、半殺しになると思うが…」
「いいんだっての、俺はな…今回ばかりは頭に来てるんだ」
「俺は一応止めたって事ちゃんと後で覚えておけよ」
「わかってるって、」
そう言って俺は、今朝の事をひとしきり話した。
「んで、好きな人は?」
「いや、それ関係ないから、」
「いや、あるんじゃないか?言ってたら大騒ぎには、ならんかったと思うぞ。」
「いや…アイツに限ってそれはない!あったらもっと穏やかな人生歩んでた、」
「まぁ、俺が言える事は、学校で問題になったって言って、好きな人の事言って
、あわよくば協力してもらえばいいじゃん。」
「何でそうなる」
「多分仕返しはやらない方がいい,生きて帰りたいならな…」
そう言って也智熊は席を立って行ってしまった。
協力ね……上手くいくとは思えないけどな…
そして放課後
ん…もうホームルーム終わってたのか。
「おい!キジ、起きろ!」
「んあ…どうしたんだ。突然?」
「校門にお前の姉ちゃんがいるぞ!しかも制服姿で」
「んなっなにぃ!!」
どうなってんじゃこりは、会ったら多分ろくな事にならない
裏門から出るか、
…………何じゃこりは
すごい人だかりだ、しかも男が多い。
「いたぞー閥だー!!!」
「捕まえろー!!」
男共が俺の近くに群れをなして追いかけて来た。
勿論俺は逃げたんだ。わずか10分の悪あがきだったけどな。
「連れてきました、」
「ありがとう~後で良いものあげるね~」
「どうゆうつもりだ?」
「あれっ?言って無かったっけ?」
「あたし、ここの学校のOBなのよ」
「それがどうした?」
「色々と有名でね~いろいろ賞やミスコンとかにも優勝してるの」
「それが何か?」
あっ、今バツマルの頭の血管が動いたな…
「キジには言って無かったけど、この学校の権力持っているからねぇ私、まっ、
校長に気に入られてるだけなんだけどね、」
「だから何?」
「コイツ、黙っていれば、マリエ様に何て口の聞き方を」
「手を出さないで、」
「はっ」
オイオイ、まるで女王かよ
「さぁ、わかっているわねキジ君」
「何が?」
「私の手一つでキジを幸せや不幸に出来るのよ。」
「後少し我慢すればそれも終わるだろ」
「分かってないなぁ…」
まぁ俺の手はこの奴隷達に捕まっていて、動けないけどな。
バツマルは近づいて来て耳元で話して来た。
「これはチャンスなのよ、あんたが好きな人言えば、その仲を取り持ってあげる
」
「何が目的だ?」
「んふ、あなたは私の最高の玩具なの、」
「てめぇ、人間じゃないな、」
「よく分かってるね。」
「言うかよ、そんな事自分でどうにかするしな、」
「………そか」
そう言って、バツマルは手で合図して、奴隷達の手を離した。
「じゃあ~オヤスミー」
そう言ってバツマルは俺の腹部を思いっきり殴った。
俺は、目の前の景色がぼやけて………
ぼやけて,
んあ…
寝てたのか俺……
どうやらホームルーム終わってからずっと寝ていたらしい。
あたりは、もう夕暮れになっている。
帰ろう。
俺は玄関で、
靴を履き替えていた。
…自分の力で何とかする………か……
いて……腹が痛い。
腹部にあざが出来ていた。
夢じゃ無かったのか、
俺は後でバツマルに何を言っていいのか分からなくて、俺は何時も通りにバツマ
ルと接する事が出来るかと考えていた。
俺が何かやった訳じゃないのに…何で、あいつはつきまとってくるんだ?
権力があるから、自分の思い通りに出来るから、力を貸すみたいな感じだったな
。
それをしてどうするって訳じゃないのに、
考え事してたら、
家に着いてた、
「ただいま」
「おかえりー。アキ~」
何時も通りだ。
今日あんな事があったってのに、平和そうで安心出来る。勿論、あいつに会うま
で安心出来ないけどな。
「もう直ぐでご飯出来るから~着替えて来てね」
「ああっバツマルは帰って来てるのか?」
「うん。マルちゃんはさっき帰って来てお部屋にいるよ~」
…帰っているのか、今日のやってきた事。流石にやりすぎだからな、ビシッと言
うか、
バツマルの部屋をノックした。
コンコン
「いるのか?」
「入っていいよ」
素直に返事が帰って来た。
俺は躊躇いなく部屋に入ると、
酒臭い
「オイっ飲んでるのか?」
「うん。キジ、大事な話しがあるの」
「今日の事か?流石に今日のはやりすぎだ。ああゆうの止めてくれ、迷惑なんだ。
」
「キジは…何で、好きな人の事教えてくれないの?」
「関係ないだろ?何で教えてやらなきゃなんねーんだよ」
「関係あるよ!!!!」
いきなり大声出してきた、正直意味が分からない。
「何でだよ。何でそこまで…」
「だって、だってキジの事好きなんだもん!」
んなっなな
は?
冗談だろう。
家族愛とゆう奴だろう。じゃないと理解不能。酒を飲むと妙に子供っぽくなるか
らなぁ、
「好きと言うのは、他人同士を好きとかそうゆうのじゃないよな?」
「…キジが居ないと胸が苦しいの、キジに構って貰いたいから意地悪するの」
マジか!!
告白とか、しかも家族に言われると思わなかった、
バツマルは俺に抱きついて来た。
そして
俺の口にキスをして来た。
「やめろよ…何かおかしい。」
「おかしくない。好きな気持ちに嘘つきたくないから、」
「違う。姉弟でする事じゃないだろ!?」
「じゃあ私の事嫌い?」
「いや、そーじゃなくてだな…」
「好きな人がいてもいい。でもそんな人いても好きになってくれるかわからない
でしょ?」
「いや、だからってそれで逃げる訳には行かないんだよ」
「じゃあ私からも逃げないで」
「何故そうなる…」
またキスして来ようとしたから、俺は手で制した。
「分かったよ。お前の気持ちは分かった。」
「くくく」
ん?何か笑い声みたいなのが聴こえたが…
「分かってないなぁ…ぜーんぜん分かってない。」
何の事だ?
分かったと言ったら、全然分かってないか…
「あんたは玩具だって言ったよね…ふふふ」
「人を玩具にすんな!」
「華辺マリンちゃんだったかな。」
「っ!!」
「言ったでしょ?権力を持ってるって、好きな人言わないから強行手段とっちゃ
った!」
「何をした!?」
「也智熊君だっけ?君の友達、」
「!!也智熊に何した!?」
「それは言えないなぁ…。」
コイツ…何が目的何だ、多分逆らったらろくな事にならないな…
「やり方が汚いな…俺には手を出していいけど、他の奴に手を出すな!」
「キジ次第だよ。それは…君はもう僕には逆らえない」
「何をするきだ?」
「何もしないよ?ただ、僕が作ったレールを外さなければいいだけの事」
口調が変わった…まだ酔っ払ってんのか、
「可愛いいよね…華辺ちゃん、」
「……」
無力だ。俺はコイツに逆らう事が出来ないのか…
冗談ではないな。
「人はね、一人一人役を持ってるの。」
「何を突然?」
「その役は生きている内に気付くか…生まれた時には気付いていくか…どっちか
しかない」
「決まってねぇよ。そんなもん。」
「その役から逃げ出す事は可能。」
何時ものバツマルじゃないな。どっからおかしくなったんだ…
「でも、逃げても必ず、その役はやってくる。」
言いたいことは何となくわかってきた。
「逃げるなって言いたいのか!?」
「逃げても無駄…完全に逃げる事はこの世の中から消える事」
言いたい事は分かるんだが、
「そんなもん。決めつけるなよ。バツマルにそんなもん決める権利はないだろ!?
」
「そうだね。何か疲れて来ちゃった。何もかも、思い通りにならない。」
力があったってそれを行使すれば必ず欲しい物が手に入る訳じゃない。
「役ってのは、確かに決めれるかもしれない。でもそれを決め付けて、必ずしも
それが欲しかったって、それはないだろ!?」
「あたしにはね、こうすれば、必ずこうなるって信じてる。人にとっては神懸か
りかもしれないけど、」
宗教的な物か、そんなもん信じて、心頼りにしていったって見つかるものも、見
つからない。
それを自信にして伸びていけば、良いことはあると思う。だけどそれが間違って
いたら、元も子もない。
こんな事を言って、納得してくれるかわからないけど。
「俺は、俺の選んだ道をいくよ、今は分からない。それが正しいとも決まってな
いなら、自分で決めた道を歩くよ。だから…」
「分かったよ…キジの気持ちは分かった。もう邪魔しない。」
あっさりとしている。俺の気持ちが分かったなら何時もは邪魔してくるのに。
俺の方が甘えていたんだろうか、
姉さんの敷くレールにはみ出す事なく、乗っていれば 誰からも何も言われること
なく、過ごせる現状に、
「好きな子はどうするの?もう時間がないでしょ?」
分かっている。分かっているつもりだ、今はそれしか見えない事を見透かして、
敢えて聴いてくる、もう時間は残されていない。
「卒業する前に告白する。自分で言うから、マリ姉の手助けはいらない。」
「バツマルでいいのに…降られたら…やけ酒に付き合ってやるよ」
お前が飲みたいだけだろ。
俺らはその後、特に何をする訳でもなく、その日は終わった。
サーセンw




