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プロローグ(とある誰かの最後)
自分は無力だ。
街が、人が、家が、燃えている。
聞こえるのは人の悲鳴だろうか、わからない。
あそこにあるのは隣のおばさんだろうか。手足がない。おそらく’’奴ら’’に喰われたのだろう。
奴らは
奴らがこちらを向いた
一斉に、血の滴る口を広げて近づいてくる。
なんて汚い顔だ。不愉快にも程がある。
奴らの短剣に街の炎が反射する。
肩、背中、脇腹、金属の刃が体内に入って臓器を潰し、抜けていく。
傷から温もりが溢れ出るように消えていく。指が、足が、体の末端から動かなくなっていく。
これが死か。
最後に見るのが奴らだなんて。




