表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/93

15.外の世界へ――初期顧客と協力者、そして仕組み

数か月が過ぎる頃、二人の作業は「紙の中」から「外の世界」へ伸び始める。

初期顧客。技術協力先。信頼できるパートナー。


情報セキュリティとインフラは、単独では成立しない。

導入され、運用され、責任の所在が明確でなければならない。

アレックスは慎重に人を選び、アラクネアは慎重に約束の言葉を選んだ。


それと同時に、将来の世界展開を見据えた組織とガバナンスの設計が始まる。

会社が大きくなったとき、理念が“語られるだけの飾り”にならない構造が必要だった。


誰が判断し、誰が止め、誰が監査し、誰が説明するのか。

最初の規模のときには過剰に見えるほどの仕組みを、彼らは最初から置いた。

後で足すと、必ず歪むからだ。最初に置くしかない。


それは会社を大きくするためではなく、会社を歪ませないための設計だった。


そしてこの時点ではまだ、

「制度があれば人は止まる」という前提そのものが、

最大の誤算になることを、二人は知らなかった。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ