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9.世界の変化と、二人の視線(上)

90年代が近づくにつれ、二人ははっきり気づき始めていた。


犯人はもう、現場に来ない。

情報は国境を越え、ひとりで国家を揺らす。

犯罪と事故とミスの境界は曖昧になり、

銃や力だけでは守れない世界へ進んでいる。


ならば、どこで止めるべきか。

“事件になる前”だ。


設計段階で。

情報の流れで。

人の判断と、組織の構造の中で。


だが、その「どこで」「どうやって」を、

彼らはまだ言葉にしていない。


ただ一つ、確かな感覚があった。

このまま同じ場所に立ち続けていては、

いずれ、守りたいものと守り方が噛み合わなくなる。


それはまだ決断ではない。

視線が、少し先へ伸び始めただけだった。


挿絵(By みてみん)

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