プロローグ
私の人生は死ぬほどつまらないものだった。
親の言われた通りに習い事をはじめ
勉強も人並みにはできて
部活で成績をだして
就職は安定の公務員
親の言われた通りに全てをこなした
なんとなく「死にたい」そう感じはじめたのは高校3年生の頃。周りの人達はみんな進路活動に必死で自分だけが置いてかれている気がした。それでも焦ることはなかった。私には夢があったからだ。小さい頃からずっと憧れていたファッションデザイナーになり自分のブランドを立ち上げてご飯を食べられるくらいには稼ぐことだ。ありきたりだけど現実味のない夢。母親には当たり前のように反対された。「現実味がない」「学費が高くて余裕がない」予想のできてた言葉達だった。だから私は素直に諦め、すぐに進路を変え警察官を目指した。なぜ警察官かというと、私は年中から柔道をはじめ高校の最後にはインターハイに出場するくらいには強かったし柔道部に所属すれば当たり前かのように服装や挨拶はお手本のようにできて周りの人からもそれなりに好かれ、なんとなくできるのではないかと思ったからだ。しかし、勉強をやりはじめればすぐにわかった。私には向いてないこと。いろんな人から話を聞けば聞くほど反吐が出そうになるくらい嫌になった。