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第六十九話 69

 全身が軋む……! 筋肉が弾ける……!


「んで、その状況は続くのかい? それでまともに動けるのかい?」


 汗も血も止まらない。


「死ぬのは時間の問題かな。んー……じゃあ今日はもう行こうかな」

「アァ!? ふざけやがっててめぇ! 行動が変だわ!」

「こわ。マジギレってやつだね」

「こっちにこい! ぶっ殺してやる! そのいらん眼球引っ張り出して、殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って────…………! ブッッッ殺してやる!」

「できないくせに強がりだなァ、シルクゴッドちゃーん」

「あ゛あ゛あ゛!」


 腹に光の槍が突き刺さる。血飛沫が地面に垂れる。

 ロンギヌスはそれを指で拭いあげて、なめた。

 すると、目に光が宿っていく。


「さすが聖人の血だなあ。盲目が治ったよ」

「潰すからァ! 俺がそいつ潰して……テメェ、をォ!」

「無理だよ。とりあえず、目、治してくれてありがとう!」


 怒りがおさまらない。殺してやる。殺してやる。殺してやる。

 と、狂っていると、カツンと足音が近づいてきた。


 威圧的な、威圧的かつ圧倒的な、強さの音。

 ジャラン、ジャララン。ギターの音色。


「お前がロンギヌスか」

「そういう君はニューゴッド!」

「ロンギヌスなんやな。……ナタナエル、シモン。下がっとれ。ユダ、ジャリィを頼む。トマス、ナタナエルとシモンを護ってくれ」

「ロジオさん、だめだこいつ、強いんだ」

「頑張った奴が喋るな」


 頭に手が置かれる。


「もう大丈夫。俺が来た」


 ロンギヌスは笑い、逃げようとする。しかし、動かない。身体が空気の層に阻まれている。


「話、終わったかな」

「ヒッ」


 こちらからロジオさんの顔は見えないが、ちらっと見えた顎したに、傷痕のような物が見えた。


「終わってへんよ。なに帰ろうとしてんのよ」

「まだその時じゃない」

「虚神兵団の話か? ああ、それはそうかもな。でも、ジャリィをさ、傷付けたやろ。その話やンか。まだ終わってないし、もうその時やンな」


 ロジオさんがロンギヌスの頭を掴むと、地面にメンコの要領でたたき付けた。思わずゴムまりのように跳ね返ったところを蹴った。


 強い。


 強すぎる。


「ほら──まだ終わってへんぞ。立てやアホ」

「ッッッッ!! 【光の槍(ウィルトンツ)】ッッッッ!!」

「〝風渡り〟」


 十字架が現れ、ロジオさんを中心に旋回を始めた。その十字架はロンギヌスの光の槍を弾いた。しかし、隙があった。


「刺され!」

「アホ。隙やない」


 刺さらない。


理解(わか)らせや」


 腹を踏み抜いた。

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