第六十五話 休日
その翌日。今日は休日。
晴れだった。部屋でベランダに出て洗濯物を干していると、中庭でナタナエルがイケメンから告白されているのを見た。学生寮の中庭でやることか? それ。中学生じゃねーんだからよ。
「僕も彼女欲しいなあ……」
彼女? 彼女じゃなくていいやこの際。恋人欲しいですよね。
でもお分かりの通り、自覚あるんですけど、僕はちょっと卑屈ぎみな陰キャ。
自覚があるから何だってんだ、という話だけどカウンセラー曰く「それ以前にめちゃくちゃ性格がわるいよね」との事。
つまるところ、そういう人間だから「友人」にはなれても「それ以上」に進めない。僕は色恋が絶望的に苦手。というより脳みそに恋人ができる機能が備わっていない。そういう人間なのだろうな、と思う。
「あれ?」
ナタナエル、断ったのかな。
スゲー悔しそうな顔でイケメンが去っていった。
ざまぁみろ! お前はうんこなんやで。
おっと、ロジオさんの口調がうつってしまった。
やでやで言えばロジオさんだろ。
「今日はおいしいご飯が食べられそうだぞ」
洗濯物を竿にかけ終わったあと、アイス珈琲をいれて優雅に読書をした。課題があるのを忘れていてそれも片付けた。
ロジオさんは今頃仲間と再開しにいっているらしい。
「さて……と」
時計を見れば、昼飯時。部屋を出ると、ナタナエルがいる。手には弁当箱のようなもの。爆弾かもしれない。
「どうしたの?」
「お弁当を作ってきた」
「そうなんだ」
「一緒に食べよう」
「はぇ~」
普通に休日限定メニューのロイヤルテルック食いたいっす。
「いいよ! どこで食う?」
「中庭……とか……」




