第六十三話 いい友
ということがあったから、学校に帰ってから、シモンとフィリポに話した。
「いいじゃん! 経験値で周りと差がつきそうだ」
「ああ。俺もそう思う。乗った! お前について行くよ」
「ウヒーー! 普通にいい友すぎるだろ」
普通にいい友すぎるだろ、と思った。
あとは、ナタナエルだけど。
「どうすっかな~」
「トロマイの事か? 普通に言えばよくね?」
「デカいから普通に怖いだろ」
「2メートルくらいあるもんなぁ。やーいチビ」
「死なすぞ。174あるから十分でしょ」
「ギリギリ人権あるくらいじゃん」
でも本当に怖いんだよな。
感情が見えない、というのもあるけれど、それ以前に間がわからない。
話を聞いてるのかとかわかんない。わかんないこと尽くしだ。
「当たって砕ければいいじゃんか。お前そういう奴だろ」
「野郎と女性じゃ話は変わるでしょ」
「変わるか? お前女でも悪人なら顔面メリ込むくらい殴りつけるタイプだろ」
「タイプというか、実際にやったことがあるね」
2年前に白熱した戦いの末に顔面に一発拳をくれてやった事がある。あれはあいつが悪いし。だってフィリポを改造するとか言い出したんだよ。
ならもう、殴るしかないじゃないか。
「……かっこよかったよ。ジャリィ」
「僕がカッコ悪かった事なんてないでしょ」
「去年の取得単位数1の癖に……調子づきやがってコイツ……」
うるせぇ、と思った。




