第四十八話 人間ではない
それからすぐの朝刊には、恐るべき記事がつけられた。ロジオ・〝ホープ〟・ニューゴッド、マシュー・H・カンナギ、トマス・H・ゾナジーズ、ユダ・ジョーヌ、アンデレ・H・ウィットラス。この5人で構成されたニューゴッド船が一週間のうちに秘宝をすべて集め塔の財宝を全て集めきり、そして塔を崩壊させた。マルテコの塔の崩壊は世間を騒がせた。
「いい気味いい気味」
マシューが酒樽を傾けて新聞紙を握りながら笑った。
「次は何をしようか」
トマスが銃を磨きながら言う。
「決まってるよなあ」
船首のそばでギターを弾きながら言う。
「ユダとの約束を果たさないとなあ……」
「あっ、そっかぁ……ユダの生まれた故郷って何処?」
「リーバンダ王国」
「リーバンダ王国ね。リーバンダ王国リーバンダ王国……っとありました! 座標登録してきますね!」
「アンデレは仕事ができてありがたいなあ」
「オォン!? 私も仕事できるが!?」
「求めてる土俵が違うっしょ。……マシューは優しい。それに気配りができるから避難所を任せることができるし、戦いも得意と来た。それに商売ができる。トマスは【観察能力】に加えてそれを活用できる脳の回転力がウリだし。ユダは肝が据わってるし、いざとなれば声を張れる。士気の底上げで、そこにいてくれるだけでありがたい。俺は……気合いと根性ブチ抜いて、光の底から這い上がる……」
バチバチと感じている。塔を壊したからか? 各地で俺と同じ人間が覚醒を始めている。今のところ13人。
「俺は化身1号」
「化身? なんの」
「正義。ロジオ・〝ホープ〟・ニューゴッド」




